ホワイトチャペル

【WHITECHAPEL】 2009年 イギリス 136分
監督：Ｓ・Ｊ・クラークソン
出演：ルパート・ペンリー＝ジョーンズ、フィル・デイヴィス、スティーヴ・ペンバートン、アレックス・ジェニングス、クリストファー・フルフォード

ロンドンのイーストエンドで発見された女性の惨死体。喉を切り裂くその犯行は、19世紀末にロンドンを震撼させた殺人鬼“切り裂きジャック”の犯行と瓜ふたつだった...。

 

切り裂きジャックの模倣犯と刑事たちの戦いを描いたクライム・アクションスリラー。
イギリスでは2009年2月に放送され、日本では同年11月に「ホワイトチャペル 終わりなき殺意 -」というタイトルでWOWOWで11月に放送。

“切り裂きジャック”といえばジョニー・デップ主演の『フロム・ヘル』を思い出しますねー。
こちらは“切り裂きジャック”の犯行を事細かく真似た連続殺人事件が起こり、警察は模倣犯と断定して120年前の事件を参考にしながら犯人を追うというおはなし。

136分ですが全3話で構成されてます。
テレビドラマではあるんですがなかなか引き込まれる展開で面白かったです。
“切り裂きジャック”の名前は知ってても事件の詳細がわからない人のためにもやさしいつくり。
“切り裂きジャック”の研究家のおっちゃんの案内によって犯行が行われた場所をまわる“夜の切り裂きジャックツアー”なんてものがあるので、事件や捜査と並行しながら観られます。こういうツアーがあるならぜひ参加してみたいものだ。

やってきたばかりのキャリア警察官僚のジョー・チャンドラー。捜査の指揮をとるが所轄の刑事たちは気に入らなくて反発してばかり。しかし、連続して起こる殺人事件が“切り裂きジャック”の犯行にそっくりだということをチャンドラーが気づき、まわりの刑事たちも認めざるをえなくなってからは少しずつ一体感が出てきました。だらしなかった服装も徐々に変化していって気づくとみんなスーツ姿でビシッ!。

120年前の事件と現代の事件を照らし合わせながらの展開は面白いです。それに真似ているわけだから次の事件はこうくる!というのがわかるけれど、脚本や演出のうまさでしょうかわかってるのにドキドキしてくる。それにまるで犯人が警察に挑戦してくるかのように刑事たちは犯行現場を先回りするのにかわされて犯行が行われてしまうのです。

現代の“切り裂きジャック”と警察との頭脳戦はテンポもよく進んでいくので、136分が一気観できちゃいました。
キャリア官僚のチャンドラーを演じる俳優さんもいかにも英国人～って感じで良いし、部下のおっちゃん刑事も渋くて素敵でした。
事件が起きて現場に向かうとまずはコーヒーかミルクティで一服してから捜査が始まるんだけど、いつも一口二口くらいで最後まで飲めてないのはもったいないなー(笑)。
多少のグロいシーンはあるけれど気持ちわるい～ってほどではないです。

どうやらこのドラマ、第2シリーズなんてのもあるらしいですね。キャストは同じなので観てみたい気もする...今年3月放送。全然WOWOWチェックしてなくて見逃したのが残念。

★★★.8

 

	Whitechapel Series1/ホワイトチャペル シリーズ1[PAL-UK][リージョン2][日本語字幕無]
	ルパート・ぺンリー=ジョーンズ,Rupert Penry-Jones,Philip Davis
	メーカー情報なし

 

	ホワイトチャペルからの手紙 日本語版
	ホビージャパン
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