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ゼンショーHD(7550)の株主優待券が届きました!
ゼンショーHDは牛丼のすき家を中心に、同じく牛丼のなか卯、ココスやビッグボーイなどのファミリーレストラン、和食の華屋与兵衛(はなやよへい)などを経営している会社です。
単位株の保有者は半年に1000円分の食事券が送付されるのですが、すき家の経営が踊り場を迎えています。
2015年3月期決算は従来予想は80億円の黒字から、一転17億円の赤字へ。そして配当金は無配転落…。
深夜の営業時間におけるスタッフの配置が問題になっていたので、ご存知の方も多いと思います。
いわゆる「ワンオペ」と言われて、深夜にスタッフが1人しかいない状態が社会問題になりました。
まず防犯面。深夜に強盗が頻繁に現れることが問題に。同業他社の松屋は券売機なのでお金を盗むのは時間がかかったり、券売機の鍵を持っている責任ある立場のスタッフであるかどうかの見極めが必要だったりするので、簡単には盗めません。
もう一つの大手同業他社の吉野家は、深夜は2人以上のスタッフが働いているようですから、緊急の通報がしやすいのです。
そうなると「すき家を狙おう」となって、現に牛丼店への強盗の9割超はすき家のようです。
次にオペレーション。すき家に行ったことがある人ならご存知だと思いますが、吉野家と比べて商品数が多いです。牛丼だけでも9種類位あり、通常の牛丼以外にもおろしポン酢牛丼、とろ~り3種のチーズ牛丼などがラインナップされています。牛丼以外の丼は6種類位あり鉄火丼や新とりそぼろ丼、炭火豚丼などがラインナップ。その他、カレー、多種類のトッピング、定食は15種類以上あります。
これを深夜に1人でこなすのはかなり大変だと素人目にも想像できます。昨年登場した牛すき鍋定食のオペレーションがとても大変だったようで、「もうこんなの1人じゃやってられない!」と主力スタッフが次々に辞めていったようです。
松屋のように注文・勘定は券売機が行えばまだ少しはマシなのでしょうが、松屋は全部スタッフが行います。他にも仕込みや洗い物があったり、深夜にグループで来店してくるお客様が全員違う商品を頼まれたりすると、1人ではかなり大変でしょう。
主力スタッフが辞めると他のスタッフにしわ寄せがいき、「1人じゃ出来ない」と連鎖的に辞めていき、営業が出来ない店舗が続出。
ここにきての円安や牛肉の高騰なども影響して、経営が悪化していきました。
無配になりましたが株主優待は続けています。しかし更に赤字が続けば株主優待は廃止されることも有り得ます。株価は赤字で無配転落を発表した際に急落しましたが、まだ購入時より2倍以上を保っているので、既存店売上高の前年同月比などを今後注視していきたいです。逃げるなら早めに撤退した方が良いと思っています。
もし株主優待を廃止されると更なる売り材料になりますし、私自身も無配で株主優待が無い企業の株式を保有していてもあまり意味が無いですからね。