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自衛隊の災害派遣について考えてみる その3

2018年08月27日 06時15分00秒 | 陸・海・空自衛隊

自衛隊に災害派遣を要請するには、三つの要件があります。


1.公共性(公共の秩序を維持するため、人命または財産を社会的に保護しなければならない必要性があること)

2.緊急性(差し迫った必要性があること)

3.非代替性(自衛隊の部隊が派遣される以外に他の適切な手段がないこと)




このすべてを満たした時に、都道府県知事、海上保安庁長官、管区海上保安本部長、空港事務所長が自衛隊に災害派遣を要請することができます。
また、災害派遣中に自治体や警察・消防などで対応できるようになれば、自衛隊には撤収要請を出します。

自衛隊の災害派遣について考えてみる その1の中でも書きましたが、「引き続き自衛隊にはがれき撤去に協力して欲しい。」と発言した立憲民主党の衆議院議員・高井たかし氏は、自衛隊の本来の任務は国防であり災害派遣には要件があることをご存知なかったのか、それとも知っていてそう発言されたのか。
ご存知だったのならば、自衛隊のことを人件費無料で利用できる便利屋だとでも思っておられるのでしょうか。

2年前の熊本地震の時にも、同じようなことがありました。
まずは、当時の産経新聞の記事をご覧ください。

自衛隊が災害ごみの搬出開始 29日も続行
産経新聞2016.4.28
http://www.sankei.com/affairs/news/160428/afr1604280026-n1.html

自衛隊は28日、熊本を中心とする地震で発生した災害ごみの搬出作業を熊本市で始めた。大量のごみの収集が追いつかず、市内の一部では道路にがれきがあふれる状態になっており、市や環境省が協力を求めていた。
 初日は約90人体制。熊本市南区では午前9時すぎ、民間業者が可燃ごみを収集車に入れる作業を手伝った後、家電製品などの災害ごみを7台の自衛隊車両に積み込み、処分場に向けて搬出した。29日以降も場所を変えて継続する。
市によると、がれきや割れたガラス、壊れた家財道具などの災害ごみが大量に発生。一部地域では、収集場から道路にあふれたごみが通行の支障になっていた。地震で損傷し稼働できない焼却施設もあり、災害ごみの処理が課題になっている。






 

この記事に対し、ヒゲの隊長こと佐藤正久参議院議員は、当時ツイッターでこのようにつぶやかれていました。




ツイッターの短文投稿という特性ゆえ、自衛隊の本来の任務が国防であるということをご存知ない方がこのつぶやきを読んだら、自衛隊や佐藤正久参議院議員のことを傲慢だと誤解しかねませんが、佐藤議員の言いたいことをとても良く補完してくれている記事がありましたので、こちらもどうぞご覧ください。


自衛隊の災害ゴミ片づけに『違和感』
エコノミックニュース2016年5月2日
https://www.excite.co.jp/News/politics_g/20160502/Economic_61309.html

自民党の佐藤正久元防衛大臣政務官は「自衛隊による災害ゴミ片づけ」に「正直言って違和感」とツイッターにあげた。自衛隊を出動派遣させる『緊急性』『非代替性』の視点を提起している。

 佐藤元政務官は、自衛隊は「北朝鮮警戒、東シナ海警戒監視、サミット警戒も実施中」で、災害ゴミの片づけが「自衛隊じゃないとできないのか」という思いを書き込んだ。

 佐藤元政務官は「自衛隊による災害ゴミ撤去、一方で、ボランティアを断っているとの報道もある」とし「自衛隊の災害派遣は、公共性、緊急性、非代替性の原則もある。佐藤も熊本市役所を訪問した」としたうえで、ゴミ撤去のための業者が確保できた場合や近隣市町村の支援が得られれば「予定の一週間と言わず、自衛隊ではなく民間に任せるべきだと思う」と自衛隊がすべき任務として、ゴミ撤去作業に、まさに「違和感」を綴ったもの。

 佐藤元政務官は「自衛隊の災害派遣中も、北朝鮮や中国の挑発行為も止まらない。実際に(北朝鮮による)潜水艦からのミサイル発射や(中国の)領海侵犯も発生」しており「ミサイル破壊措置や核実験警戒も、日本海や東シナ海での警戒監視も継続中だ。アデン湾海賊対処や南スーダンPKOも継続中」と発信している。(編集担当:森高龍二)



いかがですか?
佐藤正久議員、さすが元・中の人です。
いつかは防衛大臣になっていただきたいものです。
佐藤議員が2013年に書かれたブログ、「国民と自衛隊のつながりについて」
https://ameblo.jp/satomasahisa/entry-11572976742.html
こちらも是非是非お読みください。



ほとんど報道されてはいませんが、日本領空に接近した他国の軍用機などに対する航空自衛隊の戦闘機のスクランブル回数は、平成28年度は1,168回、平成29年度は904回でした。
ということは1日に複数回、スクランブル発進しているということになります。
また、海上自衛隊も哨戒機などで日本の海を常に守ってくれています。
そして、有事に備えるために、陸・海・空自衛隊の隊員の方々は日々訓練に励まれているのです。

日本の平和は、憲法9条があるから守られている訳ではありません。
決して表舞台には出なくとも、こうして昼夜を問わず日本の国防のために活動してくださっているたくさんの自衛官の方々がいらっしゃるから、私たちは毎日を安心して生活することができているのです。
一人でも多くの国民の方々に、自衛隊の本来の任務は国防であり、自衛隊の活動のおかげで平和な日本があるという認識が広まってくれると良いなと思います。

国防という重要な任務がありながら、災害などが起これば助けに駆けつけてくれる、それが日本が誇るべき組織、自衛隊なのです。



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