私の歩く旅 

歴史の背景にある話題やロマンを求めて、歩く旅に凝っています。ねこや家族のこともちょこっと。

歩く支援の旅~ウォルター・ウェストン(2)

2012年05月19日 | 日本に影響を与えた宣教師たち


日本アルプスを世界に紹介し、日本の山を愛した明治時代の宣教師
ウェルター・ウェストン。
日本山岳会の名誉会員です。
日本各地で今も『ウェストン祭』が行われています。
「上高地ウェストン祭」はとても有名ですが、それ以外にも
岐阜県の「恵那山ウェストン祭」、新潟県糸魚川市親不知では「海のウェストン祭」、
宮崎県高千穂町では「宮崎ウェストン祭」などがあります。

ところで、これらの山にかかわるウェストン祭とは異なるものが
『青森ウェストン祭』です。

時代は「八甲田雪中行軍」(私も映画で見ましたが、、、)の
大遭難がおきた1902年(明治35年)のことです。

青森は大飢饉に襲われました。
青森の悲惨な状況を知ったウェストンは翌年1903年(明治36年)の2~3月にかけて
雪の中、青森まで徒歩で旅をし、現地の様子を見たのです。
当時は鉄道などが整備されていなかったので、大変な旅だったと思われます。
やっと着いた青森では人々は食べられるものは食べ尽し、山の木の根などを掘ってまで
飢えをしのいでいたということです。

ウェストンはその惨状を英字新聞などで詳細に報告しました。
日本の横浜をはじめ、各地に居留していた英国人だけではなく
英国本国でも救済を呼び掛け、集まった資金や物資を被災地に送り届けました。
救援提供物資は、米・174トン、味噌・40トン、毛布13145枚など、ということです。

ウェストンが青森に来た時、戸来村(現新郷村戸来)も訪れました。
そして当時、同村の郵便局長をしていた戸来喜代治宅に宿泊しました。

その後、喜代治氏の子息・戸来爾氏がウェストンを偲(しの)び開催することとなったのが
「青森ウェストン祭」だということです。

青森ウェストン祭は他の県の美しい山々や景色を世界に紹介したウェストンを想うものではなく、
大飢饉、凶作という悲しい出来事を自らの足で青森までやってきて、あらゆる手段を使って
支援し、飢えている人々に物資を届けたウェストンの別の面を紹介しています。


青森には日本の人々を心から愛したウェストンの足跡が残っています。







参考文献
http://www.jac.or.jp/info/shibudayori/aomori/weston2006.htm 
http://www.kamikochi.or.jp/spots/weston-relief/
http://mahoro.exblog.jp/10919620/
http://www.mutusinpou.co.jp/日曜随想/2010/06/11960.html



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます(^-^) (ジェスロ)
2012-05-20 07:21:17
ブログのテーマや投稿内容に共感し、楽しく読ませて頂いております( ´ ▽ ` )ノ
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ジェスロさん (ヨッシー)
2012-05-20 08:56:17
ありがとうございます。励みになります。これからもよろしくお願いいたします(^O^)
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ねぇ (neko774no@yahoo.co.jp)
2012-05-22 22:38:18
こんにちは!ヾ(〃 ̄ ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄ ̄〃)ノ ハロハロー♪ ブログ見て初めてコメントしまっす!興味あるなって思って読んでました私のブログであなたのブログ紹介したいなって思ってるんですけどいいですか?あ願わくば相互リンクとかもいいですか?tag48]、一応アド載せておくのでもしオッケーなら連絡もらえないですか?*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*よろしく願いします~*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*:.,.:*
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