穴があったら入りたい、っていう恥ずかしい出来事は
50年以上いきていれば何回も経験しているはずですが、、、
今回のは、本当に恥ずかしかった!
それも気がついたのは1ヶ月くらい後です。
横浜 外交官の家
日光 日本聖公会真光教会
京都 長楽館
函館 遺愛女子学院
京都 平安女学院
明治村 日本聖公会聖ヨハネ教会
上記の建物は国指定の重要文化財、あるいは都道府県指定の有形文化財になっている
明治の建築家ガーディナーの設計した建物です。
ガーディナーは立教学校の校長として来日し、その後ミッションアーキテクトとして活躍した宣教師、教育家、建築家です。
私は、このガーディナーの温かみのあるシンプル、それでも多くの地震を経験して堅固な工夫を凝らした
建物のファンです。
さて、10月の初め、私はある歴史研究会で(新米会員です)
『歴史的な洋風建築が大好きです。』とお隣に座っていた女性に話したところ、
『どんな建築家の建てたものが好き?』と聞かれました。
かなりマニアックな趣味なので、そんなふうに聞いてくれる人がとても少なく、
すごく嬉しくなりました。それで、
『私は明治時代に来た、外国人の建てた建物が好きなんです。』とちょっと付け足しました。
彼女は
『あなたもヴォーリズファンなの?』と私に向かって質問しました。
(ヴォーリズはとっても日本人に人気のある明治時代のアメリカ人の建築家です。
今でもヴォーリズ建築事務所があります)
『いえ、私はどちらかというとガーディナーが好きです。』と言いました。
それから、ガーディナーが好きな理由やどんな場所に建物を見に行ったのか、ちょっと
誇らしげに説明しました。
すると、彼女は私の知らないガーディナーの話をいくつかしてくれました。
このマニアックな話題に普通の人は首を傾げるばかりで、話題はすぐにとぎれてしまうのですが、
この時は打てばすぐに戻ってくる会話にとってもいい気分になりました。
彼女はある大手の建築会社で建物の保存の研究をしていると言っていました。
それから1ヶ月後、私は長崎であった歴史の研究会に参加しましたが、
その時の懇親会で意気投合した関西の建築会社の人に彼女の話をしました。
すると、相手の人はとても驚いて、
「あなたが話した人はガーディナー研究の日本の第一人者ですよ。
この業界では知らない人がいないくらいなんだから、、、、』と教えてくれたのです。
う~ん、
1ヶ月後でしたが、ホントに恥ずかしくて恥ずかしくて、
穴があったら入りたい気持ちになりました。
私は全くの素人。
ただの趣味の範囲での建物好きです。
そんな私の話に耳を傾けてくれるなんて
やっぱり、第一人者ですね。
心が広い!
思い返せば
恥ずかしいけれど、彼女に会えて光栄でした。
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