作家和田竜の『のぼうの城』を読んでから
映画を見ました。
コマーシャルでもやっているように映画の主演、成田長親役は野村萬斎です。
長親は関東の北条氏の支城、忍城の城代の息子。
何を考えているかわからない、気楽でちょっとずれている感じの侍です。
武芸も達者とは言えず、いつも村の百姓たちと仲よくしているのですが、、、
その長親が大将となり、2万人の石田三成率いる軍勢を500人の兵士と
百姓たちで忍城で戦うことになってしまいました、、、
この映画、原作にかなり忠実に作られているな~、と
本を先に読んでいる私は思ったのですが、
映画のラストに脚本家の名前が出ていました。
和田 竜
そうなんです、原作者が脚本を書いたのです。
だから、原作のイメージにかなり近い作品ができ上がったのだと思います。
特に主役の野村萬斎。
もう、長親はこの野村萬斎でなくては勤まらなかったのではないでしょうか。
湖の船の上で田楽を踊るシーン。
まさに滑稽ななかにも、洗練された人を魅了する踊りでした。
その踊りが敵も味方をも惹き込んでひとつにしてしまう、、、という、、
最後に「少しずれていた方がいい」、という主題歌が流れました。
なんだか、ぴったり。
少し視点がずれていた方がいい、この映画を見るとそう感じます。
久々の秀作でした。
この映画に限っては読んでから、見る、をお勧めします。
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