米山公啓のブログ

作家で医師の米山公啓の公式ブログ

ハーバード大学医学部

2006年09月09日 18時50分41秒 | Weblog


  朝、7時50分に東京ビッグサイトへ行く。
  ハーバード大学医学部の教授陣が中心に、臨床医学の最前線の
  講義をやるというので
、土日、講義を聴きに行くことにしていた。

  いままで学会へ行っても、自分の興味のあるところを聴くくらいで
  すぐ、帰っていたのだが、今日はまるで医学部の学生に戻ったかの 
  ように、朝から、講義を聴いていた。

  全部が興味深いとは言えないが、勉強にはなる。
  「一生、学習ができる職業が医学です」
   という言葉が面白かった。
  
  講義の仕方は非常に参考になった。
  パソコンの画面はすべて日本語で表示され、配られた本にも
  印刷してあったので、通訳なしでも、そこそこ理解できた。

  講師陣のしゃべりは非常に明快で、かなり訓練されている感じだ。
  医学教育をいかにシステミックにやっているか、アメリカの医学教育を
  かいま見た。

  参加者は開業医が半分くらいらしいが、驚いたのは、研修医がかなり
  参加していたことだ。外国の教授の話を聞いてみたいということも
  あったのだろう。
 
  会場で、昔の教え子(といってもすでに開業医)に会った。
  これでも?私も医学部で10年くらい講義をしていたので、
  教え子もそこそこいるわけだ。

  マイク一本でスライドも使わず、黒板に読めない字を書いて
 いたのだが、学生からの受けはよかった。
  たまに、「先生の講義が一番面白かった」とメールが来ることがある。
  神経内科でも脳卒中の講義だったから、同じ学年には
  年間6回くらいしか講義をしていかなったのだが、
  毎回、気合いを入れて講義はしていた気がする。
  
  今はそんな経験が講演に役だっているわけだ。
  で、明日もまじめに講義を聴きます。