朝、7時50分に東京ビッグサイトへ行く。
ハーバード大学医学部の教授陣が中心に、臨床医学の最前線の
講義をやるというので、土日、講義を聴きに行くことにしていた。
いままで学会へ行っても、自分の興味のあるところを聴くくらいで
すぐ、帰っていたのだが、今日はまるで医学部の学生に戻ったかの
ように、朝から、講義を聴いていた。
全部が興味深いとは言えないが、勉強にはなる。
「一生、学習ができる職業が医学です」
という言葉が面白かった。
講義の仕方は非常に参考になった。
パソコンの画面はすべて日本語で表示され、配られた本にも
印刷してあったので、通訳なしでも、そこそこ理解できた。
講師陣のしゃべりは非常に明快で、かなり訓練されている感じだ。
医学教育をいかにシステミックにやっているか、アメリカの医学教育を
かいま見た。
参加者は開業医が半分くらいらしいが、驚いたのは、研修医がかなり
参加していたことだ。外国の教授の話を聞いてみたいということも
あったのだろう。
会場で、昔の教え子(といってもすでに開業医)に会った。
これでも?私も医学部で10年くらい講義をしていたので、
教え子もそこそこいるわけだ。
マイク一本でスライドも使わず、黒板に読めない字を書いて
いたのだが、学生からの受けはよかった。
たまに、「先生の講義が一番面白かった」とメールが来ることがある。
神経内科でも脳卒中の講義だったから、同じ学年には
年間6回くらいしか講義をしていかなったのだが、
毎回、気合いを入れて講義はしていた気がする。
今はそんな経験が講演に役だっているわけだ。
で、明日もまじめに講義を聴きます。