米山公啓のブログ

作家で医師の米山公啓の公式ブログ

講演会

2006年09月07日 23時44分20秒 | Weblog



 午前中診療。患者さんは少なく、ひまでした。
 昼前にネットで購入した、電動自転車が届く。
 オヤジが妙な折りたたみ自転車(私が以前使っていた)に乗っているので
 電動自転車を贈呈した。

 電動自転車というといまだに、ペダルを踏まないで進むと思っている
 人がいるが、ペダルを踏むと電動モーターがアシストする仕組み。
 私はすでに3台目の電動自転車を使っている。

 午後は、地方にFM番組を配信している製作会社が、9月18日に
 脳の活性化の番組をやるということで、私のところへ、
 MCの方がきて、私とのトークを収録した。
 まったく取り直しなしの、台本なしで、しゃべっていた。
 さすがに脳の話は慣れてしまった。

 夕方筑摩のNさんが来て、新書の企画相談。
 書くことは決まっていたが、内容の再確認など。

 「下流喰い」という新刊のちくま新書をもらい 読んでいた。
 いま国会でもめている、高金利の規制の問題。
 どうして、一律に規制できないのか、メディアはなかなか
 つっこんで放送しないが、消費者金融がスポンサーでもあるので、
 テレビではなかなか取り上げられないようだ。
 そのあたりの謎が書かれている。ドキュメンタリーふうでおもしろい。
 
 夜、某製薬会社主催の講演会を都内のホテルへ聴きに行く。
 どうしても聴きたい講演会だったので、おとなしく2時間くらい
 聴いていた。
 最初の講師はまだ若い医者で、内容もつまらなかったが、
 緊張でスクリーンを指しているレザーポインターが、
 ふるえているのがわかった。
 まだまだ修行が足りない感じ。

 しかし、後半の2人の教授の話はさすがに、 
 第一線の臨床研究者で、なかなかおもしろかった。

 講演会終了後、意見交換会(ほんとは立食パーティなのだがそう呼ばない)
 で食事もしないですぐに帰ってきた。
 
 「できる人は立食パーティで食べない」とだれかが言っていたので、
 実行してみました。

 明日は、新宿朝日カルチャーで講演。

 中経の文庫「脳が若返る30の方法」書店での出足好調とのこと。






  










  




 




バリデーション

2006年09月07日 00時10分24秒 | Weblog

 
  1日、米山医院で診療。雨降りでしたが、患者さんがたくさん来ました。
   
  医学雑誌を読んでいたが「バリデーション」という言葉があった。
  認知症患者とのコミュニケーションを対等のものとして考えていく
  というようなものだ。
  いまさらこんなことを、新しい発見のように言うこと自体、
  いかに医療が認知症患者の介護に対して、遅れているのかということだろう。
  
  こういう言葉の流行が、昔から医療関係者は好きなのだが、
  決して、本質的なことではない。
 
  午後、近くの患者さんのところに、どうしてもということで、往診に。
  ご高齢の患者さん、足のむくみがひどかった。
  がんばろうね、と握手して帰ってきた。

  風邪薬はなるべく処方しないように、している。
  風邪が治らないという患者さんに、「もう風邪薬やめましょう。自然治癒
  を優先しましょう」と言ったら、一発で治る注射でもと期待していたのだろう
  不満げに私を見ていた。
  
  科学的医療はまだまだ理解されず。

  「40歳から頭がよくなるちょっとした方法」の文庫本がでます。
  読み返してみたが、意外なことが書いてあり(著者が驚いてどうする)
  役立ちます。