三ケ月章『一法学徒の歩み』読了。
ブログ主の世代からすれば、著者は「名前は皆が知っているが、読んだ人は誰もいない」学説史上の人物になってしまっている。
ブログ主も恥ずかしながら著者の文章を読むのはこれが初めて。
簡潔な文体は勉強になります(阿部泰隆にも見習ってほしい。いいこと言っているのだから)。
★＝3.5／5.0、以下、雑感。
・著者がその辛辣な筆で昭和30年代(!)から、近時の「司法制度改革 . . . 本文を読む
ある人から，「条文の解釈って何のこと？六法全書に書いてあることがすべてではないの？」と聞かれた。もっともな疑問だ。教科書的には，「法文の意味が明白でない場合に，法文の表現を別の表現で言い換え，意味を明らかにすること」などと解答できようか。法学部の授業の大半は，ある事案で問題となる条文を指摘し，その条文を解釈することで意味を明らかにし，それを事案に当てはめる，という一連の技量を身につけることに充てら . . . 本文を読む
