今年も6月の梅雨に 岩湧の森に笹百合が咲きました。
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実は今月の初めに いつものようにトレーニングで15㌔のリュックを背負い山頂に行くと
笹百合の蕾がたくさん出ていました。今年は豊作だなあと うれしくなり 笹百合おじさんの事を
久しぶりに 思い出しました。
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7~8年前に 山頂付近で ススキの茂みに入り 何かごそごそしている人を見かけ なにをしている
のか聞くと 笹百合の球根をダイトレに植えて回っているとのことでした。
しばらくその方とお話しているうちに その方が私に「あんたも笹百合を増やす活動のお手伝い
をしてくれ。この球根を渡すから ダイトレのあちこちに植えてくれ。そして余った球根は
家の庭に植えれば どんどん増えていくから それらの球根も植えてくれ」と
言われてビニール袋いっぱいの球根を渡されました。
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それから笹百合の球根をあちこちに植えて回り、自宅の庭にも植えました。しかし庭に植えた笹百合は
小さくてしょぼい花を咲かせたきり、枯れてしまいました。球根を増やすことはできませんでした。
やはり笹百合は 周りの笹やススキと共生しているようです。自宅の庭では育ちませんでした。
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沢山の蕾を見て一週間後に山頂へ行くと なんと笹百合の蕾はほとんどなくなっていました。
アチコチに掘り返したような跡があったから 盗掘されたと思います。今ごろどこかの道の駅で
売るれているかもしれません。酷いことをするもんです。
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その後次第に蕾が増えて来て 今年もなんとか笹百合の花が見れました。
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見晴らしの道から 岩脇の道を上りダイトレを歩いていくと ダイトレにも
何か所か笹百合が咲いていました。白い笹百合です。
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山頂付近の北斜面にはかなり咲いていました。あれだけ蕾を盗掘されても
そのほかの場所から次々に蕾が出てきてよかったなあ。
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山頂付近の笹百合はピンク色の花が多いようです。
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一株の茎から複数の花を付けるユリが結構います。
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こちらは一株から五つの花が咲いていてみなピンク色です。
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登山道のすぐちかくにも沢山咲いています。
こいつらが 盗掘されなくてよかったなあ。
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南斜面にも結構咲いています。ほとんどがピンク色です。
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こちらは一株に15個の花を付けていました。
と゛うも咲き始めはピンク色で 日にちが経つと白くなるような気がします。
追跡調査したわけではありませんが。
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「きゅうさかのみち」で下山しましたが、この道にもいくつか笹百合が咲いていました。この道の笹百合も ダイトレと同じ白でした。
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この日出会った そのほかの花々
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タツナミソウ 打ち付ける大きな波に見えるところからついた名前です。
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絶滅危惧種の朱鷺草の仲間の 山朱鷺草です。
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淡いピンク色が 朱鷺の羽の色ににているからついた名前だそうです。
あちこちに増えてきたのはうれしいことです。
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夏の花 岡虎の尾がもう咲きだしました。
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白く小さな花のツルアリドオシが咲いています。
小さいので うっかりすると見過ごします。
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地面を蔓で這うように広がります。
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「蔓蟻通し(つるありどおし)」のアップです。
千石谷や滝畑には あたり一面真っ白になるくらい群生する場所もあります。
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一薬草、イチヤクソウ も咲いていました。薬草だそうですが、岩湧の森では 年々数が減りつつ
あります。かわいらしい花なので 盗掘されるのでしょうね。
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赤升麻(あかしょうま)も咲いています。葉も花も 鳥足升麻やサラシナ升麻と見分けがつきません。
私には。
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花が白いのに赤升麻とは。実は根が赤いのだそうです。
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山のいたるところに 梅雨の花 山紫陽花が咲いています。
白いのは花ではなく ガクだそうです。
ガクのないのがコアジサイで 岩脇の森に少しだけ生育しています。
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こちらが 全身ブルーの山紫陽花です。ブルーもきれいですね。
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無葉蘭です。葉がないので光合成が出来ないので 周りの植物から栄養をもらい生きています。
こんな色で地味なので 通りすがりには分かりません。
昔この花を撮影している方に教えてもらい 初めて知りました。その方は世界の蘭の撮影を
している方でした。
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一瞬 「あっ、マツムシソウが咲いている」と思い写真を撮りました。
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帰宅してよくよく考えたら マツムシソウは夏の終わりの花です。
大山鏡ヶ成高原で夏の終わりころに 草原が紫色になるくらい咲いていて感動した記憶があります。
とするとこの花は何でしょうか、調べたけど分かりませんでした。
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この項おわり
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木曜のAです。最近は足を運ぶ機会が少なくなって中々行けていません。
ササユリが沢山咲いているのですね。そろそろ桔梗も咲き出す季節ですね。
またお目にかかったらよろしくお願いいたします。
最後の写真はウツボグサだと思います。