今年の夏は全国的に例年とは違い、天が多く 晴れの日の少ない夏だ。特に西日本は日照時間が 例年の4割ほどだそうだ。
お盆も過ぎた日に 久しぶりに岩湧の森を歩いたが 夏の終わりの花が沢山咲いていた。天候不順でも季節は 移ろうものである。
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岩湧寺本堂への石段は 両側に秋海棠がびっしりと咲いている。
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多宝塔の下は 特に密集して咲いている。
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「秋海棠 スイカの色に 咲きにけり」 と あの芭蕉翁は詠んだそうである。
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秋海棠は 江戸時代に和国に持ち込まれた植物で 「ベゴニヤ」の仲間だそうだ。我が家の庭に咲いている ベゴニヤとそっくりだ。
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ゆっくりと山道を登る。あちこちで藪ランが咲いている。
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露草もあちこちで目立つ。
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こちらも 江戸時代に観賞用として持ち込まれた「節黒仙翁(ふしぐろせんのう)」だ。去年の群生地では 一つも咲いていないので心配していたら 別の場所で咲き出した。
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山頂では 萱の穂が出だした。
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オニシシウドの先に 萱の穂が出揃った部分がある。
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山頂では 丸葉萩がかなり咲いている。
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夏の花「桔梗」も まだまだ沢山咲いている。
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大きくなった「山苦菜(やまにがな)」があちこちで咲き出した。大きいものは私の背よりも高い。
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小鬼百合も山頂のいたるところで咲き出した。
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岩湧の麓で8月のはじめに沢山咲いていた「鬼百合」と違うのは 葉の付け根に黒いムカゴがないことだ。
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この花が咲き出すと 夏の終わりを感じさせる。
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葉場山火口(はばやまぼくち)も蕾が出だした。
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秋になるとこの部分から 薊のような花が咲き とても恐ろしい形になる。
火口(ほくち)とは 火打石から種火をとる 綿のことで この葉の裏側部分から取れるそうだ。ここらあたりでは「葉場山火口」と呼んでいるが 普通は「雄山(おやま)ボクチ」というそうだ。
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盗人萩の花はかわいらしいのに 盗人なんてかわいそうな名前をつけられているのは、実が盗人の足跡に見えるかららしい。私には普通の実にしか見えないが。
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下山時に歩いた岩湧の道では 藤甘草(ふじかんぞう)の花が咲き出した。
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これが藤甘草の葉である。 花が藤の花に似て、葉が漢方薬の甘草に似ているから この名前がつけられたらしい。
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天候不順の夏も終わりに近づきつつあり、来月九月になれば、もっと沢山の秋の花が 岩湧の森に咲くことだろう。
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