玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

戦術としての核使用

2022-03-16 19:05:28 | 時事

「戦術核」と云うのがだいぶ前からロシアで現実的戦術として検討されていたことをネットで知った。(3・9日本記者クラブでの小泉悠氏の講演「ウクライナ」)

突然と思われたロシアのウクライナ侵攻は、だいぶ前からロシアの軍事機構で研究されていたそうである。

敢えて素人として言わさせてもらう。

経済力が無く、国民に大国の誇りを与えられないロシア君主プーチンが、かつての米ソ軍事競争で余剰となった核兵器を利用して、経済的な負担を少なくして、領土欲と大国欲の復活を目論んだのが今回のウクライナ侵攻ではないだろうか。

ただし、そこにはアメリカが核戦争を絶対に避けるという合理化の規制、第三次世界大戦を絶対に避けるという厳然たる欧米西側の論理があるという前提条件があって、初めてその卑劣で吝嗇で残忍なチキンレース戦術は成立するのであろう。

しかも、この戦術の条件整備の入り口は、何をするか解らないトランプと旧東ドイツ出身のメルケルの二人が世界政治の舞台から抜けたことによって初めて可能になったのではないかと思う。

全く卑劣で残忍な振る舞い、そして自国民への欺きや犠牲の面でも、プーチンのやり方に心底からの怒り覚える。

今回の件で、ロシアは100年の時間が失われ、また世界の信頼を100%失った。

世界の注目が集まったプーチンの顔には、欧米社会の特に米国へのゆがんだ被害者意識が垣間見える。そこには復讐や怨念のルサンチマンを充分に視ることができる。

この国にもよく見ると、小粒なルサンチマン政治家が何人か居る、・・・。それが大粒にならないように気を付けねば。


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