Dear Happy Days*

何気ない毎日に
しあわせいっぱい探そう♪

ようこそ! 春♪

2005-04-18 | はっぴぃdiary
自然って不思議。
日差しがやわらかく、あたたかくなってきたら
自然に草花が目覚め、生命の息吹を吹き返す。
冬の間、寂しかった庭が、ここ数日でこんなににぎやかになりました。

昼下がり、春の太陽を背中に浴びながら(ちょっと日焼けが心配!)
庭のお手入れに励むひととき、最高にしあわせに感じる。
平和なひとときを、静寂な豊かなひとときを、ありがとうと言いたくなる。

   

天使の梯子

2005-04-18 | 読書ノート
村山由佳

「天使の梯子」というのは、雲間からさす光のこと。
それは、まるで天から地上に天使が降りてくるための
梯子のよう見える・・

この本のテーマは、愛する人の死をどう受け入れるかということだ。
そして残された者は、それを乗り越え、現実をどう生きるかということだ。

愛する人に、不本意ながら傷つける言葉を浴びせ、
それを詫びる間もなく、この世を去ってしまった死者に対して
どう償っていけばよいのか・・
夏姫もこの本の主人公である、「俺」、古幡慎一も同じ経験をしている。
お互いに惹かれ合い、相手を想いながらも、同じテーマで苦しんでいる。
そして、人を愛することによって、相手も自分も癒されていく。
最後にはとても救われた気持ちになる。

この本のストーリー全体を繋げるモチーフとなっているサクラ・・
サクラの舞い散るこの季節、この本に出逢えて良かった。
サクラはそれを眺める人に、いろいろな思いを抱かせる。
それは、喜びであったり、苦い思い出であったり、
二度と会えぬあの人への思いであったり・・
いろいろではあるけれど、このサクラ咲く、瞬く間の季節に
この本の中に自分を置き、夏姫や慎一、そして歩太の思いと共に
ひとときを過ごせたことは、自分にとって大切な時だったと思う。
巡り会えたこの本に感謝!

とても表現が美しく、言葉がはなかく、趣がある。
「天使の卵」の続編らしい。
村山由佳のワールドが繰り広げられているお勧めの作品。