北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

ラスムセン首相の演説は安全と安心の社会

2008-10-09 | デンマーク最新
一昨日のノーベル物理賞に引き続き、
昨日はノーベル化学賞の受賞、おめでとうございます!


益川先生って、おもしろいね!
「もう30年も前の研究で、ノーベル賞は世俗のこと」
と言って、ちっとも「うれしい」とおっしゃらない。

NHKアナウンサーはなんとか「喜びの声」を引き出したくて、
角度を変えて質問するのだけど、
なかなか「うれしい」とおっしゃらない。

が、一夜明けて、、、、、

その益川先生、奥さんから「素直に、うれしいと言えばいいじゃない」
と「こごと」を言われたそうですね。
へそまがりだけど、素直な方なのでしょうね。
楽しい話題を提供していただきたいものです。

本日は、デンマーク国会でのアナス・フォー・ラスムセン首相の演説
について(写真は国会裏手の通常議員たちが出入りする入り口です)。

デンマークも、折からの金融の危機でダメージを受けていることに違いは
ないようなのですが、首相はまずは近年の経済の成功を讃えることから話を
始めたようです。

つぎに、
近年の労働力不足に対して、
まず、病気休暇を減らし、失業保険をカットすることによって、
労働力を市場に呼び戻すことを緊急課題としてあげました。

なかでも、保健分野(医療・介護)での労働力不足は危機的で、
国際的なリクルートに踏みだすことを約束。
デンマークでも、介護の現場で働くことに対して人気が低下し、
好景気の中でその傾向が高まり、施設長さんたちは、
第一の問題としてあげておりました。

ついで、ここ数カ月、問題になっている路上強盗gangについて、
見張りと警官配置を増やすことを約束しました。

これらをまとめて「安全と安心の社会を約束」というわけですが、
日本とは意味が異なりますねえええ。

首相の演説には、今、デンマークが抱えている問題のありかを
理解するのに、便利です。
質問ばかりされても、わからんもんねえーーーー

 



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