北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

アーネ・ヤコブセンのフィヨルド海岸の家

2008-10-11 | デンマーク建築・まち
本日の「土曜日の建築」は、
満を持して放つ「アーネ・ヤコブセンの住宅」シリーズ。

勝手に始めるな!
今日からです!

アーネ・ヤコブセンの海岸の家、というべきか、
アーネ・ヤコブセンのキュービック・ハウス、というべきか、
アーネ・ヤコブセンのサマー・ハウス、というべきか、、、、、

その住宅は、
ユトランド半島のコリング・フィヨルド Kolding Fjord を臨む
崖の上に建っているのであります。
手前が、フィヨルドの海です。

コリングは、ユトランド半島の町で、
ヒュン島から最も近いところにあります。

そして、
この住宅は、、、、、

コリング・フィヨルドの入り江の北岸にあり、

そして、
「トラップホルト」という近代美術館のお庭に建っています。

2.5-3.0m四方の立法体を組み合わせてつくられた住宅で、
(そのサイズはさだかではありません)
なかのインテリアは、照明から、ドアノブ、水道栓、壁紙に
至るまで、アーネ・ヤコブセンのデザインのものが使われています。

立法体を組み合わせて住宅をつくる、という発想・コンセプトも
彼のものでしょうが、リビングにはスワン・チェア、エッグ・チェアも
おかれており、
フィヨルドを臨む大自然のなかで、
アーネ・ヤコブセン・ワールドを堪能することができます。

コペンハーゲンのラディソンSASホテルは、1950年代に、
建築設計から、ナイフ・フォークの小物に至るまで、
アルネ・ヤコブセンの設計でつくられたことはよく知られています。

このキュービック住宅も、そのようです。

しかしですねええ。
1辺3メーターとして、9ヘーベ。
6個のキュービックで54へーべ。
LDKは3個でできていたと記憶しています。
ということは、、、27ヘーベで、約10畳。
こじんまりとしています。そう!そういう実感がありました。

トラップホルト美術館は、1988年のオープンで、
アルネ・ヤコブセンは、1902年生まれ、1971年になくなっていますから、
この美術館のために、この作品をつくったというわけではなさそうです。
 
この住宅にちなんで、トラップホルト美術館をつくったのかもしれません。
事実関係は定かではありませんので、ご存知の方がおられれば教えてください。

全体のイメージとして、
こじんまりと質素に、シンプルに暮らすことの「利口さ」を感じました。

サイズといい、シンプルさといい、
高齢期の住まいにぴったりではあらしゃいませんか?

なんで公家言葉やねん。
別にいいじゃん。アンタ、今日ですぎよ!

コリングまで行かれることは少ないと思いますが、
その機会があれば、是非足を伸ばしてみてください。
コリングの中央駅から、4番バスです(20分ごと)。


写真のできは良くありませんが、内部も少し撮っているので、
おいおいご紹介していきます。

ネタの温存・蓄積をはかっているな?!
あたりーーーーー(でも、たいへんなんだよ)

ご期待くださいね。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
よい週末をお過ごしくださいね。