北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

ビールがスーパーの安売り目玉商品?

2008-10-01 | デンマーク最新
デンマークでは、11月なかばになるとクリスマス・ビールが
出回ります。
こうなると、イルミネーションが飾られたりして、
まちはクリスマス一色に染まり始まります。

本日は、クリスマス・ビールではなく、
昨日に続いて、スーパーでのビールの安売りについて。

昨年、スーパーマーケットが客引きのために、
カールベア、ツボー(ツボルグ)、ファクセなどのナショナル・ブランド
ビールを安売りしたため、
ビール好きなデンマーク人の喉をうるおしたものの、
全体としては販売が落ち込んでしまったというお話です。

その値段はというと、30本が75クローナ(1500円)という
とんでもないバーゲン価格!(1本50円)

クリスマス・ビールは、6本で35.7クローナと書かれているように、
約700円。普通のビールより少し高めですから、
普段のビールは1本が約100円といったところ。

これが、半値で売られたというのですから、
強烈なバーゲンです。

日本で言えば、卵を98円で客引きの目玉商品として
売り出すような感じでしょうね。
これをビールでやるのですから、
いかにデンマーク人がビール好きかということが
わかりますね。

しかし、結果として、これらのビールの消費が12%も落ち込んだため、
スーパー・チェーンでは今年、安売り戦略をやめることにしたそうです。

一方で堅調なのは、名もなきブランドのビール。
スーパー・チェーンでは、ビール全体の販売量は減ったものの、
利益ベースでは上昇が見られたようです。

一見、安いナショナルブランドより、ちょっとお高めでも
魅力あるスペシャリティビールを選んだかに見えるデンマーク人。

しかし、ビール業界では、
世界的な金融恐慌を見据えて「消費者はもっと慎重になるだろう」
と見ているようです。

日本では、カールスベアはサントリーが輸入していて、
そのさわやかな飲み口は、とってもスペシャル。
でも、デンマークでは、国民的ブランドなのであります。

この冬、デンマーク人はどんなビールを飲んで
クリスマスを祝うのでしょうか?