北海道昆虫同好会ブログ

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樹幹にとまるオオヒカゲの謎。

2020-01-27 00:40:40 | オオヒカゲ
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樹幹にとまるオオヒカゲの謎。



2017-8-12 (土) 晴れ のち曇 18度C



このあたり一帯に、この時期オオヒカゲが多い。



大型のジャノメチョウのオオヒカゲはスゲなどを食草として、スゲの多い湿地のまわりに多い。






湿地には近年、珍しくなってきたガマの穂がみえた。
 


この日は、ざっと20匹のオオヒカゲを目撃。数匹を撮影した。



♂はやや汚損。  



オオヒカゲに見られる顕著な行動の一つに、パタパタ飛んだ後、比較的太い樹木の幹に好んでとまることがある。




特に保護色になるでもなく、樹液の吸汁をするでもなく、なにをするでもなく、ただ止まる。




何故、好んで樹幹に止まるのだろうか。




このチョウのくせ見たいなものだろうか。




いろいろ思案してみた。





捕食者となる鳥類はこの蝶が樹幹に止まっていると、草の葉や枝先にとまっているよりは、捕らえにくいのではあるまいか。




チョウが草や枝先に止まっている場合と較べると、鳥が一撃・一瞬に捕食しようとするとどうしても樹幹にぶつかるので、それは困難をきわめる。





かといってオオヒカゲの近くに止まった後にオオヒカゲに近づこうとすれば、オオヒカゲが飛んで逃げる時間的余裕が生まれる。





きっと、それがオオヒカゲが好んで太い樹木の幹に静止している理由ではなかろうか。




瞬発力に乏しい大型のジャノメチョウのオオヒカゲは、この素早いクロヒカゲみたいな止まり方をすれば、たちまち鳥に捕食されるのではなかろうか。







どなたか、他の理由を思いついた方がおられましたらご教示下さい。


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