yasminn

ナビゲーターは魂だ

堀口 大学  夕ぐれの時はよい時

2010-07-12 | 
夕ぐれの 時は よい時、
 
 かぎりなく やさしい ひと時。


    
それは 季節に かかはらぬ、

 冬なれば 暖炉の かたはら、

 夏なれば 大樹の 木かげ、

    
それは いつも 神秘に満ち、

それは いつも 人の心を誘ふ、

それは 人の心が、

ときに、しばしば、

 静寂を 愛することを、

 しつてゐる もののやうに、

小声にささやき、小声にかたる……


夕ぐれの 時は よい時、

 かぎりなく やさしい ひと時。


若さに にほふ 人々の為めには、

それは 愛撫に満ちた ひと時、

それは やさしさに溢れた ひと時、

それは 希望でいつぱいな ひと時、


また 青春の夢遠く

 失ひはてた人々の為めには、

それは やさしい思ひ出の ひと時、

それは 過ぎ去つた 夢の酩酊、

それは 今日の心には痛いけれど

しかも全く忘れかねた

その上(かみ)の日の なつかしい移り香

    
夕ぐれの 時は よい時、
    
 かぎりなく やさしい ひと時。


夕ぐれの この憂鬱は 何所(どこ)から来るのだらうか?

だれも それを知らぬ?

 (おお! だれが何を知つてゐるものか?)


それは 夜とともに 密度を増し、

人を より強い夢幻へみちびく……


夕ぐれの 時は よい時、
    
 かぎりなく やさしい ひと時。


夕ぐれ時、

自然は 人に安息をすすめるやうだ。
 

風は落ち、

ものの響は絶え、
 
人は 花の呼吸を きき得るやうな気がする、

今まで風にゆられてゐた 草の葉も
    
たちまちに 静まりかへり、
    
小鳥は 翼の間に頭(こうべ)をうづめる……

    
夕ぐれの 時は よい時、
    
 かぎりなく やさしい ひと時。



 

ラビ・M・トケイヤー  ユダヤ5000年の知恵より

2010-07-01 | 思索
男の人生は七変化


タルムードによれば、男の人の人生は 七つの段階に分かれる。


1.一歳は 王様   

  みんなが集まって 王に使えるように あやしたり、
 
  きげんをとったり してくれる。

2.二歳は 豚
 
  泥の中を 走り回る。

3.一〇歳は 子ヤギ

  笑ったり、はしゃいだり、駆け回る。

4.一八歳は 馬

  大きくなって 自分の力を 見せたがる。

5.結婚して ロバ
  家庭という 重荷をしょって、とぼとぼ歩かなくてはならない。

6.中年は 犬

  家族を養うために、人々の好意をせがまなければならない。

7.老齢は 猿

  子供っぽくなり、それにもかかわらず 誰も関心を払ってくれない。




聖典タルムード・・・ユダヤ民族を5000年にわたって支えてきた生活規範