草の香に おぼるる蝶や 夏了る
山には 山の 憂いあり
海には 海の 悲しみや
まして 心の 花園に
咲きし あざみの 花ならば
高嶺の 百合の それよりも
秘めたる 夢を 一筋に
くれない 燃ゆる その姿
あざみに 深き わが思い
いとしき花よ 汝(な)は あざみ
心の 花よ 汝は あざみ
さだめの 道は 果てなくも
香れよ せめて わが胸に
永遠なのか 本当か 時の流れは 続くのか
いつまでたっても 変わらない そんなもの あるだろうか
見てきたものや 聞いたこと いままで 憶えた全部
デタラメだったら 面白い そんな気持ち わかるでしょう
答えはきっと 奥のほう 心のずっと 奥のほう
花瓶に水をあげましょう 心のずっと 奥のほう。。。。。
自らの 心のごとく いちじろし 金錆(かなさび)色の さびしき胡蝶
いちじろし(著し) 明白である。目立ってはっきりしている。それと分かるほど程度が甚だしい。