たまたまに 朝早く起き 湯など浴び 独り坐りて むく林檎かな
なんと 美しい夕焼けだろう
ひとりの影もない 風もない
平野の果てに 遠く 国境の山が つづいている
夕焼けは 燃えている
赤くあかね色に
あのように 美しく
わたしは 人に逢いたい
逢っても 言うことができないのに
わたしは 何も告げられないのに
新しいこころざしのなかで
わたしは その人を見た
わたしは おどろいて立ちどまった
わたしは 聞いた
ひとすじの水が
せせらぎのように わたしの胸に 音をたてて流れるのを
もはや しずかなねむりは 来なかった
そのことを 人に告げることは できなかった
わたしは ただ いそいだ
ものにつまずき
街角をまがることを忘れて
わたしは 立ちあがらねばならなかった
立ちあがれ 立ちあがれ
かなしみが わたしを 追いたてた
わたしは
忘れることができない
昔も いまも
いまも 昔のように
夕焼けは 燃えている
あかね色に
あのように 美しく
ひとりの影もない 風もない
平野の果てに 遠く 国境の山が つづいている
夕焼けは 燃えている
赤くあかね色に
あのように 美しく
わたしは 人に逢いたい
逢っても 言うことができないのに
わたしは 何も告げられないのに
新しいこころざしのなかで
わたしは その人を見た
わたしは おどろいて立ちどまった
わたしは 聞いた
ひとすじの水が
せせらぎのように わたしの胸に 音をたてて流れるのを
もはや しずかなねむりは 来なかった
そのことを 人に告げることは できなかった
わたしは ただ いそいだ
ものにつまずき
街角をまがることを忘れて
わたしは 立ちあがらねばならなかった
立ちあがれ 立ちあがれ
かなしみが わたしを 追いたてた
わたしは
忘れることができない
昔も いまも
いまも 昔のように
夕焼けは 燃えている
あかね色に
あのように 美しく