カナダ時間2月10日10:55am、バンクーバー空港到着。
今回のフライトで、初めてわかったことがある。
離着陸時の高度変化って、機内の圧力の関係だかで耳とか鼻の奥が
ツーンとなったりすることがあるけど(後日談ではカオルくんも
エラい目に遭ったらしいね)、
急激な高度変化では、唾石も疼く。
ツーンっていうか、クゥーンっていうか、ギュ~ンっていうか……。
時間で軽快するんだけど、わりと痛い。イメージとしては、
唾液腺が気圧の変化で萎縮し、その中で唾石が圧迫されている。
そんな感じ……。
「アイタタタタタタ。 おゎーっ 容態急変? 大丈夫か 自分!?」
って、わりと本気で焦ったりビビッたりしてました。一人で。
機内食。可もなく不可もなく
飛行機を降りて順路を進む。途中、通路脇の液晶モニタで到着便の
案内をチェック。関空からの便がすでに到着済みであることを確認し、
入国審査の列に並ぶ。混雑を20分ほど待って順番。
審査官は口ひげをたくわえた、こわもてのおじちゃんだ。
審査官「カナダへは何をしに? 観光か?」
やおり「えぇ。スキーをしに来ました」
審査官「期間は?」
やおり「2週間です」
審査官「2週間とは長いな。どこで滑るんだ?」
やおり「最初の1週間がウィスラー、2週目はバンフに移動します」
審査官「ほぅ。一人か?」
やおり「いえ、友人が3人、別の便ですでに到着済みです」
1週間後の17日にはそのうち一人、あ、その人はるさんっていうん
ですけどその人だけは日本に帰るんですが、入れ代わりにバンフへ
同行する仲間が11人到着してみんなでカルガリーへ行くんです~♪
という詳報もマメ知識として伝えたいところだったが、そのへんの
申告はまるで求められていない気配なので黙ることにする。
と、
審査官が何やらしげしげと、あたしのパスポートを眺め始めた。
写真とあたし現物を見比べたり、
ビニールカバーを外して表紙を眺めたり、
ルーペで印刷をチェックしたり、
ページを撫でくりまわして質感を確かめたり、
天井の照明に“透かし”をかざして見てみたり……。
しょしょしょ、正真正銘、正規の日本国パスポートですが。
そりゃあ確かに、あたしのパスポート写真は相当おかしな写りに
なっていて、さながら「日本赤軍の残党」といった風貌だけども、
ななな、何か、ううう、疑わしい点でも? ????
パスポートをこんなふうに扱われるなんて初めてで、驚いた。
こういうのを待つ間って、どんな顔してたらいいんだろう?
ヘンにこわばった顔だと「やばいバレた!(何が?)」とかいう
動揺を隠そうとしているのかと要らぬ疑いをかけられそうだし、
ヘラヘラと笑顔で待つのもウソっぽい。
「What's wrong?(どうかしまして?)」なんてこちらから声を
けるのも、何かやましいところがあるようで逆効果?
結局、ただただポカ~ンと審査官の様子を眺めるしかなく……。
当然のことながら、何のおとがめもなく、別室行きにもならず、
パスポートは返却され、入国を許されたんだけど、
一体なんだったんだ(疲)
スーツケースとスキーケースを回収し、荷物を抱えて到着ロビーに
進み出ると、見なれた真っ黄色のジャンパーがすぐに目に入った。
バンクーバー駐在スタッフのK子さん。
彼女には何度となく、こうしてお出迎えをしてもらっている。
「ようこそ! 関空からの3名様は、もうあちらでお待ちですよ♪」
そう言って、K子さんが先導してくれる。
人込みを抜け、いつものベンチエリアに向かうと……
いたいたっ♪
もんち♪ はるさん♪ やん様♪
「会えたね、こうしてバンクバーで!」
「ど~お~調子は?」
「これから2週間よろしくね~♪」
3人とも、この結石人間をニコニコ顔で迎えてくれる。
「お~! 着て来てくれたんだ!」
もんちが声をあげる。
そうです。着て来ましたとも。
この旅の直前に敢行されたニセコ直前合宿を「結石で欠席」だった
あたしへの見舞いにと、みんなが下さった白い“雪遊びパーカー”
身も心もあったかく着させていただいてます。 すでに宝物です。
雪遊びパーカー(左)
4人集合できたところで、カオルくんに電話だ。
我ら今回は、空港→ウィスラー直行のアーリーチェックインでなく、
通常移動を選択している。
これだとバンクーバー市街で1時間ほど時間調整をし、16時ごろに
ウィスラーへ到着する段取りになる。
この1時間を利用して、ダウンタウンで働くカオルくんの昼休みを
「再会の乾杯」に充てることになっているのだ。
事前に聞いていた携帯番号にかけると、3コール目で
「ハロ~ゥ♪」
カオルくんの、いい感じで力の抜けた声が応えた。
今回のフライトで、初めてわかったことがある。
離着陸時の高度変化って、機内の圧力の関係だかで耳とか鼻の奥が
ツーンとなったりすることがあるけど(後日談ではカオルくんも
エラい目に遭ったらしいね)、
急激な高度変化では、唾石も疼く。
ツーンっていうか、クゥーンっていうか、ギュ~ンっていうか……。
時間で軽快するんだけど、わりと痛い。イメージとしては、
唾液腺が気圧の変化で萎縮し、その中で唾石が圧迫されている。
そんな感じ……。
「アイタタタタタタ。 おゎーっ 容態急変? 大丈夫か 自分!?」
って、わりと本気で焦ったりビビッたりしてました。一人で。
機内食。可もなく不可もなく
飛行機を降りて順路を進む。途中、通路脇の液晶モニタで到着便の
案内をチェック。関空からの便がすでに到着済みであることを確認し、
入国審査の列に並ぶ。混雑を20分ほど待って順番。
審査官は口ひげをたくわえた、こわもてのおじちゃんだ。
審査官「カナダへは何をしに? 観光か?」
やおり「えぇ。スキーをしに来ました」
審査官「期間は?」
やおり「2週間です」
審査官「2週間とは長いな。どこで滑るんだ?」
やおり「最初の1週間がウィスラー、2週目はバンフに移動します」
審査官「ほぅ。一人か?」
やおり「いえ、友人が3人、別の便ですでに到着済みです」
1週間後の17日にはそのうち一人、あ、その人はるさんっていうん
ですけどその人だけは日本に帰るんですが、入れ代わりにバンフへ
同行する仲間が11人到着してみんなでカルガリーへ行くんです~♪
という詳報もマメ知識として伝えたいところだったが、そのへんの
申告はまるで求められていない気配なので黙ることにする。
と、
審査官が何やらしげしげと、あたしのパスポートを眺め始めた。
写真とあたし現物を見比べたり、
ビニールカバーを外して表紙を眺めたり、
ルーペで印刷をチェックしたり、
ページを撫でくりまわして質感を確かめたり、
天井の照明に“透かし”をかざして見てみたり……。
しょしょしょ、正真正銘、正規の日本国パスポートですが。
そりゃあ確かに、あたしのパスポート写真は相当おかしな写りに
なっていて、さながら「日本赤軍の残党」といった風貌だけども、
ななな、何か、ううう、疑わしい点でも? ????
パスポートをこんなふうに扱われるなんて初めてで、驚いた。
こういうのを待つ間って、どんな顔してたらいいんだろう?
ヘンにこわばった顔だと「やばいバレた!(何が?)」とかいう
動揺を隠そうとしているのかと要らぬ疑いをかけられそうだし、
ヘラヘラと笑顔で待つのもウソっぽい。
「What's wrong?(どうかしまして?)」なんてこちらから声を
けるのも、何かやましいところがあるようで逆効果?
結局、ただただポカ~ンと審査官の様子を眺めるしかなく……。
当然のことながら、何のおとがめもなく、別室行きにもならず、
パスポートは返却され、入国を許されたんだけど、
一体なんだったんだ(疲)
スーツケースとスキーケースを回収し、荷物を抱えて到着ロビーに
進み出ると、見なれた真っ黄色のジャンパーがすぐに目に入った。
バンクーバー駐在スタッフのK子さん。
彼女には何度となく、こうしてお出迎えをしてもらっている。
「ようこそ! 関空からの3名様は、もうあちらでお待ちですよ♪」
そう言って、K子さんが先導してくれる。
人込みを抜け、いつものベンチエリアに向かうと……
いたいたっ♪
もんち♪ はるさん♪ やん様♪
「会えたね、こうしてバンクバーで!」
「ど~お~調子は?」
「これから2週間よろしくね~♪」
3人とも、この結石人間をニコニコ顔で迎えてくれる。
「お~! 着て来てくれたんだ!」
もんちが声をあげる。
そうです。着て来ましたとも。
この旅の直前に敢行されたニセコ直前合宿を「結石で欠席」だった
あたしへの見舞いにと、みんなが下さった白い“雪遊びパーカー”
身も心もあったかく着させていただいてます。 すでに宝物です。
雪遊びパーカー(左)
4人集合できたところで、カオルくんに電話だ。
我ら今回は、空港→ウィスラー直行のアーリーチェックインでなく、
通常移動を選択している。
これだとバンクーバー市街で1時間ほど時間調整をし、16時ごろに
ウィスラーへ到着する段取りになる。
この1時間を利用して、ダウンタウンで働くカオルくんの昼休みを
「再会の乾杯」に充てることになっているのだ。
事前に聞いていた携帯番号にかけると、3コール目で
「ハロ~ゥ♪」
カオルくんの、いい感じで力の抜けた声が応えた。