山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

崩れた亀山城の石垣、美しすぎる恵那の棚田の石かけ

2007-04-19 | 山里

昨日はテレビで次のニュースが流れ、耳が釘付けになった(こういう場合、釘付けじゃなくて何と言ったらいいのだろう)

地震で崩れた亀山城多門櫓(やぐら)の石垣のうち、崩れたのは1972年に修復した場所で、江戸時代に積まれた石垣は無事だったことを確認した。(毎日新聞)

しばしボーゼン。

その後、次の事実を知った。

江戸時代の石垣は、奥行きの長い石を斜めに重ねて積み、重さが奥の方向に抜ける構造だったという。多門櫓の正確な築造時期は不明で、江戸時代末期までに築造されたらしい。(毎日新聞)

必ずしも1972年の修復がまずかったとは断定できない。なぜなら、修復したということは、その時点で江戸時代に築いた石垣が崩れたということだからだ。そこは崩れやすい場所だったのか。それに後から付け足したところが、また崩れやすそう、ということはなんとなく分かる気がする。

でも、現代は江戸時代より進んでいるわけではないのか。江戸時代は重機も使わず、そのような奥に長い石を使って築いたのだから、すごい。重機ができれば、そこで使われた知恵はなくなっていく。

写真は、恵那市内の石積み。ここの集落は「天空の城ラピュタ」やマチュピチュ遺跡を思わせる石積みの棚田でできている。砂防ダムに見えることもある。機能美といっていいのか、角度は全く垂直のところもあり、反り返って見えるとこともある。「片田舎」の石積みは、ゲージツである。ゲージツは有名建築家の建てた都会のおしゃれなビルだけではない。

恵那の田んぼでは、石垣とも石積みとも言わず、石かけと言うことが多い。

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ヤナギの向こう、春の恵那山

2007-04-19 | めぐる季節と自然
先週の恵那山です。苗木から。
シダレヤナギの向こうに。
まだ谷間に少し雪が残っています。
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道端の草の料理

2007-04-19 | 植物利用

これ、なんだったんでしょう。もう忘れました。ほうれん草のおひたしでないことは確かです。何かの草のクルミ和えです。

この日は、

カラスノエンドウ、カスマグサ、ムラサキツメクサ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、ヒメジョオン、タンポポ(花)、ハハコグサ、スイカズラ、カンゾウ、ハコベ、クレソン、タネツケバナ、ワラビ、スイバ、スギナを食べました。

ほとんど全部ゆでてから、バターやオリーブオイルで炒めたり、醤油や塩で味付けし、クルミやピーナツ、花かつお、海苔で和えました。

みんな、これは草の味じゃなくて調味料がうまいんだ、と言ってました。事実です。

でもそれによって草が食べられるようになるんだから、いいじゃないですか。

セイタカアワダチソウは好評でした。スギナのバター炒めしょうゆ味は歯ごたえがよく、小料理屋でも十分いける一品で発見でした。

 

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またしても雑草を食べる

2007-04-19 | 植物利用

またしても、道端の雑草を食べる大会。15日に森林インストラクター仲間が馬籠に集まって、道端や空き地の雑草を採り、みんなで勝手に料理して、食べました。

一般に山菜や草を食べる行事では、何もかもテンプラにしてしまいがち。でもそれだと味がわからなくなるし、油っこいし、簡単すぎて芸がありません。油を片付けるのも面倒です。

今回はテンプラ禁止で、ゆでたり炒めたり。

草はすでに育ちすぎて硬くなったものが多かった。ハコベも、先月足助でやったときには柔らかくておいしかったのですが、かなりすじすじしてました。

みなさん、えっ、こんなに何もかも食べれるのー?と。

男性陣が多いにもかかわらず、皆さんてきぱきと勝手に作っていました。ただ独り、林内では圧倒的な技術を持つ某アカデミーH教授だけが、ボーゼンと立ち尽くし……。でも最後にワラビを一生懸命ゆでてました。

 

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岐阜県中津川市苗木にカシノナガキクイムシ侵入

2007-04-15 | めぐる季節と自然

昨日は、カルチャーセンターの講座で苗木の夜明けの森というところに行きました。大変なやせ山で、コバノミツバツツジがよく咲いていました。スミレはニオイタチツボスミレ、シハイスミレ、フモトスミレ、コスミレがたくさん咲いていました。ハルリンドウもきれいでした。

林道でカシノナガキクイムシの食害を受けたコナラを発見しました。ついにやってきたようです。

明日はもう一仕事あるのでその準備でこんなに遅くなってしまいました。明日が終わると少しだけほっとしますが、もうしばらく忙しいのは続きそう。でも私の忙しいのは単に好きなことばかりやっているせいなのだと最近自覚しました。自分が5人ぐらいほしい。

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もう一枚、シデコブシ

2007-04-08 | 植物

 

これで咲き乱れている様子がよく分かると思います。

明日は東海丘陵要素の宝庫の湿地に行ってきます。

そういえば、今日ヤマドリを間近で見ました。私は車に乗っていたのですが、なかなか逃げませんでした。オス、メス両方いました。

今日は事務所の前の1月にスズメの休憩場所になっていたところにキジバトが2羽来て、ニセアカシアの枝に止まりました。スズメが載ったぐらいではびくともしなかった枝がたわみました。今は鳥たちはみんなつがいで仲良くしているようです。

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続 中津川のシデコブシ

2007-04-08 | 植物

 

再び、中津川のシデコブシです。今日は雨が降ったので、花びらが大分傷んだかもしれません。

手前の大きな木も、背後に続いている木も、みんなたくさん花をつけています。

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中津川のシデコブシは今が最高

2007-04-07 | 植物

 

わが地方のシデコブシは今が一番見ごろです。つぼみもまだありますが、終わりかけてきた花もあるので、昨日あたり一番きれいだったと思います。昨日は編集作業に励まなければいけなかったのですが、朝、友人を「坂本のハナノキ自生地」に案内した勢いで、その後一人でフラフラ星ヶ見というところへシデコブシとハナノキを見に行ってしまい、夕方また岩屋堂というシデコブシの名所に見に行ってしまいました。こんなにすばらしい花を見損なわなくて本当によかった。そうです! 今最もすべきことはシデコブシとハナノキを見ることです! ほかのことはどうでもいいです! ついでにマキノ(シハイ?)スミレとニオイタチツボスミレとショウジョウバカマも見たりして、シアワセな一日でした。

岩屋堂のシデコブシは、日本で一番の密集度なのではないかと思います。本数も多いですが、シデコブシの純林状態です。去年は花が本当に少なかったのですが、今年は非常に花付きがよく、ぎっしり咲いています。ここのシデコブシを見てしまうと、ほかの地方に行ってシデコブシが生えていてもあまり驚きません。

我が家のある場所は東西に長く伸びる低い山並みの裾ですが、この山並みの山すそはすべて湿地になっていて、そこにシデコブシが連なってあります。というのは少し想像で、多分40年ぐらい前まではそうだっただろうということです。今は住宅などが建って大分減ってしまいましたが、分断されながらもそういう場所が残っています。シデコブシが咲いていると、そこに水脈があると判ります。

山の斜面からじわりと水がしみだしていて、それが流れになっていきます。そこにはミズゴケが生えています。シデコブシのあるところには、ハナノキもよくあります。ハナノキは恵那山周辺にだけ生えるもので(信濃大町に隔離分布あり)、後継樹がないことで将来が心配されています。

写真は、恵那山とシデコブシ。

今日は(昨日は)フラフラ遊んでいたせいで残業でした。

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祝島 春の丘の上から海を見下ろす

2007-04-05 | 

 

また書いた記事が消えました……

記事一覧から再編集しようとすると、消えるみたいです。GOOブログは改善してください。

写真は、山口県祝島から見た景色。

(いっぱい書いたのを再度書き直す気力がありません……おやすみなさい)

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シデコブシが見ごろです

2007-04-05 | 植物

今、岐阜県中津川市ではシデコブシが見ごろです。早いものは満開、遅いものはちらほらですが、おおむね7分咲きぐらい。

この仲間には、モクレン、コブシ、タムシバ、シデコブシがあります。この地方にはコブシは自生していません。私が一番きれいだと思うのはやはりシデコブシです。薄いピンク色のものが多く、花びらに透明感があります。夕暮れ時にポッと咲いている様子は、ほのかに明かりをともしたようです。

遠目に見ると桜と似ていますが、シデコブシはポッポッポッとどことなく素朴な感じ、で品があってつつましいのです。本当にいい花です。

シデコブシは水脈に生えています。シデコブシがあると水があると判ります。10年ぐらい前は小さな川筋にポツポツ列をなして生えて、花時にはいい感じでしたが、河川改修で惜しげもなく切られてなくなってしまいました。この地方の人にとっては見慣れた雑木なので全然気にとめられなかったのです。残念です。シデコブシだけでなく、河川改修によって、自然石でできた見事な川底・川原・川岸の渓流も、みんなコンクリートで埋められてしまいました。大石で自然にできている頑丈な川をどうして壊してコンクリートで固めるのか、意味がよく判りません。

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道端の草を料理する

2007-04-01 | 植物利用

あぜ道で採った食材=雑草。おいしくなさそう……。

でも料理次第でおいしくなります。縄文人はこうやって草を食べてたんだなぁ……。ついでに、戦時中の人たちも。縄文の人はもっといい料理法を知っていたかもしれません。

この日食べた草は

ノビル、カンゾウ、ニラ、シロツメクサ、コメツブツメクサ(?)、カラスノエンドウ、カスマグサ、ワサビ、ナズナ、タネツケバナ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、タンポポ(葉、根)、アザミ、フキ、ヨモギ、キンミズヒキ、セリ、ゲンノショウコ、ハコベ、ウシハコベ、カキドオシ、ギシギシ、スイバです。

不評なのはスイバでした。使いすぎはいけません。

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