山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

山のアスパラ:本名シオデを摘んでおひたしに

2021-06-28 | 植物利用

5月30日にタチシオデを記事にした→「山のアスパラ」と言われるタチシオデは野原に生える

そこで、うちのあたりではタチシオデしか見ないと書いたのだけど、訂正。低い方ではそうなのだけど、標高650mあたりの恵那山麓は、今、シオデだらけ。数日前に数本見つけたのだけど、今日散歩していたら、よく見るとどこもかしこもシオデといっていいぐらい生えている。

茎には小さなつぼみがたくさんついていて、もうすぐ咲きそうなものもある。

タチシオデの花は5月、シオデの花は7月。で、茎が伸びてくる時期も1カ月ずれているわけだ。また、生えているところに差があるのはおそらく標高の差ではなく、自然度の高さの違いによるものだと思う。山麓では草を刈り払った明るい野原にシオデがたくさん生えている。そこにはいろいろなほかのつる草がたくさん生えているが帰化植物はあまりない。下界の草原はセイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギばかりだったりする。また、山麓のシオデのあるところはチガヤやススキがあまり生えていない。

たくさんあるので、先の軟らかいところを摘んで帰った。これだけあれば摘んだぐらいでなくならないし、先を摘んだ方が下の方からまたたくさんつるが出てくるというものだ。ついに、山菜シオデを摘んで食べるというイベントが実行される。

これまで木曽の民宿で食べたことがあったと思うが、自分で採ったことはなかった。細いつるばかりで、東北の人が見たら笑いそう。ただ、ときどき少し太いのがある。雌雄あるのかな?

シオデ

一方で、5月末に見つけたタチシオデはどうなったかというと、

タチシオデ

立ってなくはない。シオデの葉の先が細くなるのに対して、タチシオデの葉は楕円である。また、少し白っぽい緑だ。つるは短い。

 

採ってきたシオデはゆでて醤油と花かつおでおひたしにした。少し苦かった。アスパラとはかなり違う味である。

 


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