うす暗い人工林の林床にもよくあるコアジサイ。あるところには林内一面にコアジサイが咲いている。
具体的に言うならば、恵那市の笠置山の登山道を笠置町方面から登って行くと、あたり一面コアジサイである。
ちなみに笠置山の反対側斜面にはマルバノキが一面にある。山頂に近い登山道から北側を見下ろす斜面にマルバノキがある。
話がそれた。
コアジサイ Hydrangea hirta アジサイ科 (2021年6月中津川市)
この薄紫色は、薄いラベンダー色と言ってもよく、本当にやさしいきれいな色で、私の大好きな花だ。赤みと青みのバランスが絶妙で、うっとりするような薄紫。
なんでも、東日本にはないらしい。図鑑を見ると、関東以西と書いてある。東限はどこなのだろう。
そしてさらに、植え替えできないという噂がある。やってみたことがないから分からないけど。日本庭園にはすごく合うと思うので、もっと植えられたらいいと思う。せいぜい山に行ったらタネを採ってくることだ。
今頃はうちよりもうちょっと奥の沢にはヤマアジサイも咲いているだろう。そしてもうすぐタマアジサイの時期。ヤマアジサイはあまりないけどタマアジサイはいやというほどある。
そして、ちょっと似た感じだけどこちらはガマズミ。ガマズミ科なので、アジサイとはもはや親戚とは言いづらいが、まあ全くの赤の他人とまで言わなくても、遠い遠い、ちょっと親戚っぽい人って感じ。織田信長と織田信成ぐらいか。いや、もうちょっと濃いか。
ガマズミ Viburnum dilatatum ガマズミ科 (2021年6月中津川市)
かつてスイカズラ科だったガマズミだが、APG体系の分類でガマズミ科という地位を得た。梅雨時に咲き、葉が大きくて垂れ下がっている、すなわち側面に向いている葉で、横から光を取り入れている。よって林縁によくあり、日当たりのいいところで元気に育つ。
コバノガマズミとミヤマガマズミはこれより1カ月早く咲き、小型でかなり雰囲気が違う。
コアジサイの動画あります