辻堂ゆめさんの小説「二重らせんのスイッチ」(祥伝社)を読了しました。2月に久しぶりに読んだ彼女の著書「卒業タイムリミット」が面白かったので、「ちょっと”辻堂ゆめ”の小説を追っかけてみようかな?」と思って、3月末に図書館から借りてきたものです。
俺は犯人なのか――。
強盗殺人容疑で逮捕された、桐谷雅樹。
証拠は全て雅樹の犯行を示す!
最注目の著者が描く、"冤罪"ミステリー。
渋谷区松濤の高級住宅地で飲食店経営者が殺害され、現金およそ二千万円を奪われる事件が起きた。凶器が購入された量販店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく自分自身の姿。犯行現場から検出されたDNA型は雅樹のものと一致する。紙で切ったはずの手の傷跡、現場付近で寄せられた目撃証言……。すべては雅樹による犯行を示唆していた。やはり俺が犯人なのか――自らの記憶、精神をも疑いはじめた矢先、雅樹の不在証明が偶然にも立証される。しかし、待ち受けていたのはさらなる苦難だった。
こんな感じのミステリーなのですが、タイトルや本の表紙にあるイラストからもわかるように、主人公には生き別れた双子の弟が存在するのです。しかし、その謎は比較的早い段階で明らかになるのですが、そこからのストーリーがさらにボクら読者を夢中にさせます。
いやぁ〜面白かった。辻堂ゆめ、さすがです。展開が二転&三転して、もしかしてこうなんじゃない?ああなんじゃない?っていう読者の想像を超えた真相にすっかり熱中してしまいましたよ。殺人事件を扱っていながら、爽快感に包まれるハッピーエンドであることもすごくヨカッタと思います。
次の「辻堂作品」も図書館に予約しちゃいました。