”辻堂ゆめ”の「君といた日の続き(新潮社)」を読了しました。彼女の小説は、「僕と彼女の左手」「十の輪をくぐる」「あの日の交換日記」「卒業タイムリミット」「二重らせんのスイッチ」「答えは市役所3階に」など、ボクは結構読んでいます。ボク的には好きな小説家の1人ですね。
今回読んだ「君といた日の続き」は、こんなストーリーです。
●コロナ禍のリモートワークを言い訳に自宅に引きこもっていた中年男性・友永譲は、ある日ずぶ濡れの女の子を拾う。
●その女の子は1980年代からタイムスリップしてきたようで、譲の大切な人の命を奪った連続少女誘拐事件に関係しているのかもしれない。
●譲は幼い娘を亡くして妻とも離婚しており、引きこもり気味の孤独な生活を送っていた。
●終わりがあると知りながら過ごす、譲と女の子のひと夏の物語が展開する。
最初は少し違和感を感じながら読み進めていきましたが、途中から一気に引き込まれて最後まで2日で読み切りました。おもしろかったな。
1年前に一人娘を病気で亡くし妻とも離婚した47才の譲。彼の前に現れたのは娘と同じ10才の「ちい子」という名前しか覚えていない少女。過去から来たらしい「ちい子」は現代社会に戸惑うも興味津々。彼女と親子のように過ごす夏休みの1か月。その中で思い出す譲の過去の記憶。そしてやがて訪れる別れの時…。しかし、それは決して別れではなかった。
譲が再び自分に向き合う希望をもたらした「ちい子」。「ちい子と譲の過去の出会いとは?」「37年前にちい子が巻き込まれた殺人事件の真相は?」「現代の世界にちい子は生きていた?」などなど、しだいに明らかになっていく真相。回収される伏線。夢中になって読んじゃいました。ほんわかあたたかい気持ちになるとてもいい読後感でした。昭和ギャグ、アナログ世界も懐かしかったです。
”辻堂ゆめ”さん、相変わらず上手いな。ボクら昭和世代の心もしっかり掴み、夢中にさせてくれます。「また読んでみたいな…」と思わせる作家です。
読書は 昔から推理小説が好きで、西村京太郎とか
赤川次郎 湊かなえ 東野圭吾 読んでいました。
今は パソコンやスマホで眼を使う事が多くたまに読むと目が疲れてしまします。
読書の時間は 何事も忘れて至福のひと時ですね。
辻堂ゆめさんの本も 面白そうですね。
有難う御座いました。
いつも拙いブログをお読みいただき、ありがとうございます。辻堂ゆめさんの小説は、気楽に読めてホンワカした気分にさせてくれる小説ばかりです。若い作者の感性に触れるのも楽しいです。