タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

銀メダルは「悔しい」が、銅メダルは「嬉しい」

2022年02月20日 | 徒然なるままに

北京オリンピックが今日で幕を閉じました。

今回のオリンピックって、中国の「新疆ウィグル自治区問題」とかいろいろ複雑ないくつかの国際問題が開催前から耳にも入ってきており、「北京オリンピック?どうよ?」なんていう気持ちを正直ボクも抱いていました。

併せてオリンピックが始まってからも、「ジャンプの失格問題」とか「スピードスケートの接触判定に関する疑惑」とかいろいろあって、とどめは「ワリエワ・ドーピング問題」でしたよね。なんか「スポーツの世界ってこれでいいの?」っていう思いを抱いて、複雑な気持ちになっていたのはボクだけではないはずです。

でも、やっぱりスポーツは美しく感動的です。多くの競技に真摯に挑戦を続ける選手対の姿から、世界中の皆さんが感激を味わい、多くの子どもたちが夢を抱いたのは間違いありません。ボクも最初はブツクサ言っていましたけど、小林陵侑の大ジャンプに酔い、平野歩夢の「トリプルコーク1440」に驚愕し、鍵山優真や坂本花織の素晴らしい演技に魅了されました。いやぁ~すばらしい!やっぱりスポーツの力はすごいや!

このイラストは"いらすとや"さんのフリー素材です

そんな今回の北京オリンピックの競技を見ていて、ボクが気づいたことを1つ紹介しますね。それは「銀メダルは悔しく、銅メダルは嬉しい」っていうことです。これは「対戦型競技」だけに言えることなんですけどね。2人(や2組)で対戦するスピードスケートとか、チーム戦のカーリングやアイスホッケーなどね。ジャンプやフィギュアスケートなどの「点数型競技」は除きます。

銀メダルって世界2位じゃないですか。これってすごいことですよ。十分すぎるほど賞賛に値する快挙です。だけど、スケートのチームパシュートにしても、カーリングのロコ・ソラーレにしても、選手の気持ちは「悔しい」なんですよね。それは最後のゲームの決勝戦で負けているからなんですよ。つまり「銀メダリストは負けて競技を終えている」のです。

それに対して銅メダルって、嬉しいんです。「メダルを取れた3位」と「メダルのない4位」は、やっぱり結果としては雲泥の差です。そしてそれにプラスして「最後のゲームである3位決定戦で勝った」ということが、大きな喜びに繋がるんでしょうね。つまり「銅メダリストは勝って競技を終えている」ってことです。

「銅メダル」よりも「銀メダル」の方がよりすごいことなのに(いやもちろん両方すごいことだけどさ)、この「銀メダルは悔しい」「銅メダルは嬉しい」っていう選手の感じ方が、とても不思議だなぁ…面白いなぁ…と思いました。

唐突に話は変わるのですが、今日(20日)の「がっちりマンデー(TBS)」で「ピーク・エンドの法則」というのを取り上げていました。「ピーク・エンドの法則」とは、ある事柄に対して記憶や印象に残っているのは感情が最も高ぶったピークの出来事と、その終わりごろの出来事だけで、それらが全体的な影響を決定づけるという法則のことです。

例えば北海道のあるホテルでは、朝食バイキングに海鮮系の豪華な料理を、儲けを度外視してお客さんに提供しているというのです。ホテルで過ごす最後の思い出は「朝食」です。その時に「ホテルでの素晴らしい思い出」ができれば、「このホテルはいいなぁ」というイメージがお客さんにインプットされ、リピーター率が格段に上がるというのです。朝食自体は赤字であっても、結果としてホテルは儲かる。これが「ピーク・エンドの法則」です。

オリンピックの「銀は悔しい・銅は嬉しい」にも、この「ピーク・エンドの法則」があてはまっているのかな?なんて思ったしだいです。

スピードスケートの高木美帆選手が、銀メダル3個を獲得した後の最後の1000mで、見事に金メダルを獲得しました。その時のアナウンサーの実況が忘れられません。名実況として後世に語り継がれるんじゃないかな?

銀色の涙 金色の笑顔 に」

順番的にも最高のシチュエーションでしたね。まさに「ピーク・エンドの法則」だ!

コメント (2)
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