2013年4月6日(土) 曇りのち雨
寸庭→金毘羅神社→イワウチワ→広沢山→大塚山→御岳山園地→大樽峠→寸庭
今週末は台風並みの低気圧が通過するという。その為、関東地方も大荒れの空模様だ。風も強まり、不必要な外出は控えるようにとニュースで呼びかけていた。そう聞けば山も手短に半日コースの花散歩にしたい。そこで、奥多摩は鉄五郎新道のイワウチワを訪ねることにした。雨が降り出す前に運動不足を解消せねば…、という思いだ。ここを訪れるには、いつも鳩ノ巣駅近くの駐車場を利用していたが、寸庭集落にも無料の駐車場があることを知り、今回はそこから歩くことにした。このコースを周回するのには都合の良い場所にある駐車場だ。既にイワウチワの見頃は過ぎた感はあったが、所要時間といい、アプローチといい、裏山的存在だ。そして、奥多摩の桜も散りはじめていた。しかし、寸庭集落には色とりどりの春の花が満開に咲いている。のどかな山村風景を眺めると気持ちものんびりムードだ。空はやや薄曇りといったところだろう。時たま弱い日差しが射すが、どこまでもつのか、雨が降ったらそれはそれだ。果たしてイワウチワは咲いているのだろうか…。
<金毘羅神社>
以前、寸庭から鉄五郎新道へ入るには予備知識が必要であった。いつ頃、道標が建てられたのか、真新しい看板に導かれ素直に入った。夏にはレンゲショウマ、春にはイワウチワと、御岳山には山の季節を感じる。
<ヒカゲツツジ>
金毘羅神社のお出迎えで花は賑やかになった。先を急ぐ旅でもなく、ここでしばらくウロウロすることに。
<越沢バットレスの上から>
ここは丁度、クライミングのゲレンデ、越沢パットレスの上になり、金毘羅神社が祀られている。興味本位で下を覗くが雑木で底は見えない。しかし、眼下に見える家の屋根や沢筋を見ればやはり高い。
<この下は断崖>
足元は切れ落ちた絶壁である。更に金毘羅神社の奥へ誘われて行く。切れ落ちた縁に沿うよに下るとイワウチワの花が群生していた。踏み跡は更に降下しているが、ここで止めておく。
<イワウチワ>
金毘羅神社の裏手にも咲いていたなんて、新しい発見だ。この先にも群生地はあるが、それはみなさんよく御存じの場所。歩いていれば誰でも気づく場所だ。
<山の芽吹き>
早いもんで春の息吹きを感じる季節になった。そろそろ奥多摩も新緑の季節を迎えるのだろう。山肌が息づいているように思える。
<間伐されて>
植林された杉林も綺麗に間伐されて清々しく見える。風通しが良くなったようだ。
<ミツバツツジ>
<春の芽吹き>
<イワウチワ>
鉄五郎新道を順当に登れば、イワウチワの花がお出迎えだ。第一群生地は見頃が過ぎていた。ここ第二群生地はまあまあっと言ったところだろうか。規模は小さいが貴重な場所だ。踏みつけないよう、入り込まないよう、眺める。
<今年もこの花に>
三脚と望遠も持参したが、使うほどでもなかった。手前の花でも充分に観賞できる。
<合いに来ました>
これで今日の目的は終わり。雨が降り出す前に下山したいが、時間があるのでこの先へ。
<御岳山、奥ノ院、鍋割山>
伐採された場所から眺めたが、はやり天気予報通りである。しだいに空が暗くなってきた。
<川苔山も雲の中>
合い向かいの川苔山の山頂付近は雨でも降っているのだろうか、ガスガスだ。
<園地のカタクリ>
ここの花も既に見頃は終わっていた。辛うじて残された花が耐えているように思える。人影は少ない。この天気だから、静かでちょうどいいが…。
<桜>
これは園地に植林された花、陽光桜という名前らしい。
<スミレ>
まだ昼食には早いが、ここ園地のテーブルでご飯にする。誰もいないので好都合だ。カップヌードルとおにぎり二つ。それにあんぱんを食した。後は下るだけであるが、山で食べるのも楽しみのひとつだ。
<山頂の集落>
<大樽峠へ下山>
御岳山の裏参道から大樽峠へ下る。ここは確か通行止めだったが、登山道が修復されたのだろうか。途中、ハナネコノメがあるので楽しみだ。まだ咲いているだろうか。
<エイザンスミレ>
<山の芽吹き>
<山道から>
園地のカタクリよりも生き生きしているように見える。ここも憶えのある場所だ。何気なく、そっと咲いていた事が印象深い。
<カタクリ>
<ハナネコノメ>
あったあった。良かった。以前、咲いていた場所ではないようだが。ここは崩落した爪痕が残る現場だ。それとも運よく残されていたのだろうか。下りで、唯一楽しみにしていた花だけに咲いていてうれしい。
<春の芽吹き>
<モミジ>
<ネコノメソウ>
大樽峠ではバイクの方が何やら地図を見ていた。ここまでだな、引き返そう。そんな内容だったと思う独り言が聞こえてきた。樹齢500年だといわれるコナラの巨木がここにある。根を痛めてしまう為、近づけないが見応えは充分だ。
<タチツボスミレ>
<鉄五郎新道の尾根>
ついに小粒ながらパラパラと降ってきた。カッパを着るほどでもなく、傘を差すほどでもない。もっとも傘は持って来なかったが。しかし、雨は止む気配がない、小走りに下ろう。
<鳩ノ巣>
天気予報は当たった。午後には雨が降ると。展望の良いあずま屋から古里駅方面へ別れる。越沢へ下り、蛍が生息するという小さな橋を渡り、右へ上がれば寸庭集落へ出た。もっともここを間違って前進してもウォーキングトレイルとして寸庭橋へは抜けられるようだ。半日の山歩き、花散歩を楽しんだが、少しはストレスがなくなったように感じる。これで今宵は美味いお酒が飲めるというものだ。
あんぱんさんのお写真、風景ものもきれいですが、花ものがさらにいいですね。本当に感心いたします。そらに、花の名前もかなりご存知のようで。私、そちら方面、まるきしダメですよ。
ストレスが解消しても、また今週のストレスがたまるということでしょうが、今週の週末の天気はいいようですね。