goo blog サービス終了のお知らせ 

山男の日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

登頂「笠ケ岳」は別の山 近代登山の父・ウェストン

2016-11-08 18:15:00 | 山登り
歴史を覆す新事実であるが、山案内人の気持ちがよくわかる。





岐阜新聞webニュースより
2016年10月30日10:18

◆「登ったのは抜戸岳」
 明治時代に日本各地の山に登り、「日本近代登山の父」と呼ばれる英国人宣教師ウォルター・ウェストン(1861~1940年)が、3度目の挑戦で登頂に成功したと著書に記す笠ケ岳(岐阜県高山市、2898メートル)に実際は登っていなかったとする調査結果を、県山岳連盟の木下喜代男会長(71)=同市=がまとめた。

 「飛騨学の会」が今月発行した紀要「斐太紀」に発表した。笠ケ岳は江戸時代に播隆上人らが登ったが、スポーツとして山に登る近代登山で登頂したのはウェストンが初めてとされ、今回の調査結果は登山史に書き換えを迫る内容だ。

 ウェストンは著書「日本アルプス」で、笠ケ岳登山について詳しく書いている。それらによると、1894年に同市奥飛騨温泉郷地区から地元の猟師2人の案内で、山頂に立った。前年まで2年続けて案内を断られており、3度目の山行だった。

 木下さんは笠ケ岳を熟知する。以前からウェストンの記述を「どこかおかしい」と感じており、昨年秋に現地で検証を試みた。

 問題視したのは穴毛谷を北へ登り、笠ケ岳と北東の抜戸岳(2813メートル)をつなぐ稜線(りょうせん)に出た後。ウェストンは「右に折れ、北東へ鋭い痩(や)せ尾根に沿って頂上まで突き進んだ」と記したが、笠ケ岳へ行くには左へ折れ、南西方向に進まなくてはいけない。方向の食い違いは他にも明らかになった。

 頂上の描写にも疑問を持った。「堆石標(ケルン)を見た」とあるが、播隆が1824年に置いた阿弥陀如来像に関する記述がない。山の様子や出会った人について詳述するウェストンが仏像に触れないのは不自然―。木下さんは、ウェストンがこのとき登ったのは笠ケ岳ではなく抜戸岳だった、と結論付けた。

 ウェストンはなぜ間違えたのか。木下さんは、猟師たちがウェストンをあえて抜戸岳に導いたと推測。2度援助を拒んだ住民らと同様に、「笠ケ岳は頂上に阿弥陀如来を祭る聖なる山で、異教徒を登らせるわけにはいかないと考えたのだろう」とみる。

 木下さんは、飛騨学の会が11月26日午後2時から高山市上一之町の飛騨高山まちの博物館で開く講演会で、検証結果を話す。

 【ウォルター・ウェストン】 英国人宣教師、登山家。日本山岳会名誉会員。1888年から1915年にかけて日本に3度、長期滞在。各地の山に登り、登山記録を残した。長野・上高地など各地に顕彰碑があり、県内では中津川市で恵那山ウェストン祭が毎年開かれる。




オリオンビール琉球セッションIPA

2016-11-04 18:02:00 | ビール
登林酒店さんで見つけた沖縄のIPAビール。苦みが強いビールです。








*IPA(インディア・ペール・エール)
インディア・ペール・エールの頭文字をとってIPAと呼ばれるこのスタイルのビールは、その名の通りペールエールの種類であるため、エール(上面発酵)で醸造されるビールです。

非常に強いホップの香りと苦味を持っているビールであり、これには諸説あるのですが、18世紀末頃にビールをインドへ輸送する際に長期保存に耐えるため大量のホップを使用して防腐処理をしたことで、このIPAの味が生まれたと言われています。

そのため非常に個性の強い味で、ビールが苦手な人であればまず苦過ぎて飲めないと言うでしょう、しかしそのIPAの持つ強烈なキャラクターが多くのビールファンを唸らし、アメリカのクラフトビールメーカーでは作っていない醸造所が無い程の定番的ビールであり、ビールごとの特色も強く現在でも斬新な味わいのIPAが多数生まれています。

IPAの定義
通常のペールエールよりも多くのホップを使用しており、ドライで高めのアルコール度数を持っているビールである事がインディア・ペール・エールの定義とされています。

IPAの特徴
ペールエールと比較した場合のIPAは、やや淡い色が特徴です。防腐作用の為に大量のホップが使われており強い苦味を持っていて、アルコール度数も高いためインパクトのある味が人気を獲得しているビールであり、ペールエールよりも明らかに強い華やかな香りを持っているのも特徴と言えるでしょう。

しかし近年ではさらに、そこに飲み易さを与えたIPAも増えてきており、人気だからこそ様々な種類が展開され、ホップの香りが強く苦味もあるが飲み易いという、文字にすると一見矛盾しているかのように見えてしまうようなIPAも登場しています。

IPAの魅力
初めてビールを飲んだ瞬間から"苦味を感じなかった"という人は居ないはず、ジェットコースターが怖いからこそ楽しいように、ビールは苦いからこそ美味しいのです。しかしどうでしょう、最近飲んでいるビールに対して"苦い"って感じますか?

もし感じていないなら、今日の夜にでもIPAを飲むべきです!あの、初めてビールが美味しく感じたあの瞬間の!ビールは苦いから美味しいんだ!という感覚をインディア・ペールエールは、もう一度アナタに教えてくれます。

まさにこの、ビールの美味しさを再確認出来る、コレこそがIPAの魅力であり、IPAにハマってしまって抜け出せなくなるビール愛好家が後を立たない理由と言えるでしょう。

IPAの種類とは?
一般的なIPAというのは、イギリスがインドに輸出したペールエールの事ですからイギリスのホップを使用したIPAの事を指します。つまりアメリカのホップを使用してIPAを作れば、アメリカンIPAという種類になります。

他にもインペルアルIPAもしくはダブルIPAと呼ばれる種類も有り、その独特な個性を生かした種類が多数生まれています。

アメリカンIPA
カスケードホップをを中心とした北米産のホップを使用して作られるIPAの事をアメリカンIPAと呼ばれ、このスタイルのビールはアメリカの西海岸を中心に誕生しました。ホップを大量に使用して醸造されるIPAだからこそ、ホップが違うだけでここまで強く個性が出るのかと感じられる為、かなり面白いです。

インペリアルIPA(IIPA)
通常のIPAよりも多くのホップを使用しさらに強烈な味に仕立て上げたものをインペリアルIPAと呼びます。インペリアルIPAを頭文字にするとIIPAとなり、Iが連なる事からダブルIPA(DIPA,WIPA)といった表記で書かれる事も有ります。

インペリアルIPAで人気のビール
•箕面ビール「W-IPA」
•ベアードビール「スルガベイ インペルアルIPA」