木喰上人(もくじきしょうにん)は、江戸時代の中頃、身延町丸畑に生まれ、22歳で出家し、45歳のとき常陸の国・羅漢寺で「木食戒(もくじきかい)」を受けました。木食戒とは五穀と魚、火食と塩味を断つ修行です。 上人は生涯この戒を守り、廻国修行を行い93歳で入定するまでに、1,000体を越える仏像を彫り続けました。
今回は、そんな木喰上人のふるさと、身延町丸畑を巡るウォークを5月下旬に実施するため、現地の下見に行ってきました。
集合場所 道の駅「しもべ」・第2駐車場 本栖湖と身延山を結ぶ国道300号線沿い、身延山方面から来て「木喰橋」を 渡り左側、トイレも有ります。
集合場所から、「木喰トンネル」方面へ少し戻ったところが、丸畑への登り口です。橋もトンネルも「木喰」の名前がついています。
登坂中、眼下には「常葉川」の渓流が見られます。
ウォークルートから、小山の尾根を5分ほど山中へ分け入ると、「マツコ堂」が有ります。ユニークな名前の由来を聞いてみたいものです。
マツコ堂内部 「木喰仏」が安置されています。
マツコ堂から「木喰の里 微笑館」へ登っていく途中、「阿弥陀堂」や「石仏」に出会いました。 地域の「道祖神」「石仏」「お地蔵様」などに出会えるのも、ウォークの楽しみの一つです。
「木喰の里 微笑館」 木喰上人の遺徳を広く顕彰するため、昭和61年6月5日開館、遊行中背負った笈(おい)箱や紙位牌など、数々の遺品が保管・展示されています。
「木喰記念館」 木喰上人の生家です。 現在、木喰さんの末裔の方が住んでおり、自宅を「木喰記念館」として公開、 「五智如来像」(県指定民俗文化財)も保存・展示されています。
木喰記念館の裏山入口に、周辺の「案内板」があります。
裏山には、木喰さんゆかりの「四国堂(左)」や「山神社(右)」があり、木喰仏が安置されています。木喰さんといえば「微笑仏(びしょうぶつ)」ですが、山神社には、頭髪を逆立てた怒りの形相の「山の神像」が祀られています。
周辺を中低山で囲まれたのどかな集落、写真の真中あたりに国道300号線、 トンネルが見えます。
木喰上人のうた 「まるまると まるめまるめよ わが心 まん丸丸く 丸くまん丸」
心穏やかで、こだわりのない修行僧の心境にさせてくれる、なごやかな風景新緑の若葉溢れる5月、木喰さんの「微笑」に触れながら、歩いてみたいものです。
ということで、 木喰上人のふるさと、身延町丸畑を巡るウォークの募集をはじめました。 平成24年5月27日(日) 身延町の歴史散策『木喰上人のふるさと まんまる丸畑ウォーク』
詳細はこちら ↓
http://www.yamanashi-kankou.jp/y-tabi/learn/mokujiki-walk.html
地元ガイドの案内で、木喰上人のふるさと 身延町丸畑の木喰仏を一堂に拝観、心に寄り添う朗らかな「微笑」に出会うまたとない機会です。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。