ヴァンフォーレ甲府が経営危機という崖っぷちから這い上がり、新たな歩みを始めてから10年が経ちました。
5年前、奇跡のJ1昇格を果たし、清水との開幕戦を観戦する小瀬の雰囲気を、「入学式で重そうなランドセルを背負った1年生を見守る父兄のよう」と表現した新聞がありました。 そして立派に戦った選手を評して、「1年生のランドセルは大きく見えるもの、もうすぐ馴染むようになるので安心して」とも・・・。
この日の山梨中銀スタジアム(小瀬陸上競技場から改称)は、雲ひとつ無い快晴、バックスタンドからは、メインスタンド越しに南アルプスの山々が綺麗に見渡せました。
甲斐駒、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農取岳もはっきり見ることが出来ます。
ホームゴール裏は、開始前からVFサポーターで青一色に染められ、後方には茅ケ岳と八ヶ岳が美しい姿を見せてくれています。
そしてアウェイゴール裏も、ジュビロサポーターでサックスブルー 一色に染められました。
残念ながら、試合は0-1で惜敗、でも互角以上の戦いを見せてくれた選手たちに、「悲観することはない」、「今後に期待」等、暖かい声が寄せられました。
10年前、2年連続最下位、引き分けを挟んで25連敗、累積債務4億5千万円、Jのお荷物とまで言われ、存続の危機にあったチームが、こうして再びトップリーグの舞台に立てることの幸せをしみじみと感じています。
そして、それを成し遂げたのは経営陣や選手の頑張りはもちろんですが、全国のサポーターの励ましの声であり、山梨県民の「誇り」だったと今でも思っています。
試合の結果はともかく、この日の四方の山々のように清々しい気分で小瀬を後にしました。
PS
あと1ヶ月もすると、甲府盆地は桃の花でピンク一色に染まります。
あと1ヶ月、そうです4月10日(日)は「ガンバ大阪」をホームに迎えます。
前日の9日(土)は、我が国最大の戦国武者祭り「信玄公祭り甲州軍団出陣」、沢村一樹扮する信玄公の軍団が甲府駅前に集結します。
ガンバサポーターの皆さん、この機会に是非甲府を訪れてください。
k・n