劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第26号 2022.11.21発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/
※バックナンバーを見れます。
熊本公演直前!いよいよ開演!
井上弘久独演「椿の海の記」
時:11月23日 勤労感謝の日(祝日)
16:30開場/17:00開演
場:熊本市国際交流会館5F広間
料:2000 円
(注//当日券有ります‼︎お寄りください)
問合:劇団夢桟敷
090-4581-5190
yumesajiki@ybb.ne.jp
👇
九州巡回公演は11月18日より始まり、
福岡県門司ブリックホール→大分県耶馬溪巌浄寺
→熊本県(熊本市国際交流会館・水俣市おれんじ館)
11月26日までとなりました。
熊本公演直前です。
11月23日(水)は勤労感謝の日で祝日です。ふらり、ぶらぶらとお寄りください。
夢桟敷が担当する熊本市では心配されていた予約殺到!「ご入場できません」お断り対応と公演当日の混乱整理をどうしようか?と嬉しい妄想に浸っていましたが、11月23日熊本公演が目前に迫った今日(11月20日)、「席に余裕あり!」を心配することとなりました。余裕を心配するとは何事でしょうか?笑
慌ててお誘いを続けていますが、脅迫ではありません。あくまでもご案内!
嬉しい妄想と大詰め(直前!)の心配を味わいつつ〈受け入れ〉の複雑怪奇(困難さ)を久しぶりに痛感しています。
痛み止めは熊本弁で「やおいかん」。
方言は独特のニュアンスがあります。
「椿の海の記」は方言で語られています。石牟礼道子さんの独特な世界を熊本で!…必見です。
原作の石牟礼道子「椿の海の記」の独演を〈現代の浄瑠璃〉〈声の文学〉と評された田中優子氏(江戸文学・江戸文化研究者・元 法政大学総長・テレビでのコメンテーター出演)の影響もあって、九州巡回までの東京公演では宣伝効果絶大、評判は上々、予約殺到でありました。
その勢いに浮かれていたわけではありませんが、MINAMATAと石牟礼道子さんが地元の作家であり、熊本で彼女が眠る供養になるのではないかと思います。
当然、地元での関心は高く興味を持っていただいている手応えは感じています。
又、水俣病の苦しみや水俣・不知火海の自然の尊さを身近に感じられる環境にあって、文学や演劇、音や時の流れの表現を大いに自分なりに受け止める機会でもあると思います。
※
【ご挨拶 井上弘久 2022年 秋】
石牟礼道子さんの椿の海の記。この作品とめぐり逢ったのも、やはり秋が深まろうとしていた時季でした。あれから7年。この舞台を日本各地でやりたいと思いはじめたのは、石牟礼道子さんの作品世界をもっともっと多くの方々に知っていただきたい、同時に水俣という土地のことも、もっともっと多くの方々に関心を持っていただきたいと思ったからでした。水俣は九州の端の、けっして大きな町ではありませんが、これからの日本を考えようとした時に、様々な気づきをもたらしてくれる大切な役目を授かった土地です。石牟礼さんの作品世界もまた然り。自分の役者人生の余生をこの作品に捧げます。九州でも出来れば毎年一章ごとに上演してまいりたいと思っております。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
独演 椿の海の記
原作 石牟礼道子
構成・演出・出演 井上弘久
音楽 吉田水子 作曲 金子忍
登場人物
○みっちん・・・4歳前後の石牟礼道子
○亀太郎・・・父。石工であり、道路工事、河川工事なども請け負っていた。
○春乃・・・母。生活の苦労を柳に風と受け流し、生き物たちにこよなく優しい。
○おもかさま・・・母方の祖母。盲目の老狂女。
○松太郎・・・祖父。石工の頭領。春乃の父で、おもかさまの夫。
○おきやさま(おきやばん)・・・祖父・松太郎の権妻殿(ごんさいどん)=妾。
○語り手・・・作者=40代後半の石牟礼道子。
用語解説
かぐの木の実の花 橘の花。
不知火海(しらぬいかい) 九州西部の内海。八代海の別名。
夜さり 夜更け。
小鳴り聞く(さなりきく) 耳を澄ませて聞き入ること。
河童(がわっぱ) カッパのこと。
山童(やまわろ) 山にひそむ妖怪。河童が山に入ったもの、とも言われている。
湯の児(ゆのこ) 不知火海に面した水俣の温泉地。
神経殿(しんけいどん) 精神病者のことを、そう呼んでいた。
無間地獄(むげんじごく) 地獄の中でももっともおそろしい責め苦を受ける地獄のこと。
煩悩(ぼんのう)をかける 可愛がること。
朽ち葉(くちば) 枯れ葉。落葉のこと。
※
編集後記
11月23日、熊本公演当日は受付でお待ちしています。
尚、11月26日の水俣公演にも追っかけ伺う予定です。(山南&座長夢現)
映画「MINAMATA」」(ジョニーデップ製作主演ドラマ)
「水俣曼荼羅」(6時間に及ぶ水俣病ドキュメンタリー映画、原一男監督)
昨年より夢桟敷のマイブームは水俣の海と風・人と自然環境・公害です。
闘争の記録と生活者・患者さんたちのドキュメンタリーとドラマを映像として記憶され、この度は石牟礼道子(声の文学〉作品として取り組まれた独演会に繋がりました。
「週刊月曜日」次号予告「特集」11月28日発行は…
◎演劇と文学文芸〈試論・私論〉といたします。参考に新劇・アングラ劇の「文芸路線批判や意義を点検するキッカケを探します。
〈第26号 2022.11.21発行〉
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※バックナンバーを見れます。
熊本公演直前!いよいよ開演!
井上弘久独演「椿の海の記」
時:11月23日 勤労感謝の日(祝日)
16:30開場/17:00開演
場:熊本市国際交流会館5F広間
料:2000 円
(注//当日券有ります‼︎お寄りください)
問合:劇団夢桟敷
090-4581-5190
yumesajiki@ybb.ne.jp
👇
九州巡回公演は11月18日より始まり、
福岡県門司ブリックホール→大分県耶馬溪巌浄寺
→熊本県(熊本市国際交流会館・水俣市おれんじ館)
11月26日までとなりました。
熊本公演直前です。
11月23日(水)は勤労感謝の日で祝日です。ふらり、ぶらぶらとお寄りください。
夢桟敷が担当する熊本市では心配されていた予約殺到!「ご入場できません」お断り対応と公演当日の混乱整理をどうしようか?と嬉しい妄想に浸っていましたが、11月23日熊本公演が目前に迫った今日(11月20日)、「席に余裕あり!」を心配することとなりました。余裕を心配するとは何事でしょうか?笑
慌ててお誘いを続けていますが、脅迫ではありません。あくまでもご案内!
嬉しい妄想と大詰め(直前!)の心配を味わいつつ〈受け入れ〉の複雑怪奇(困難さ)を久しぶりに痛感しています。
痛み止めは熊本弁で「やおいかん」。
方言は独特のニュアンスがあります。
「椿の海の記」は方言で語られています。石牟礼道子さんの独特な世界を熊本で!…必見です。
原作の石牟礼道子「椿の海の記」の独演を〈現代の浄瑠璃〉〈声の文学〉と評された田中優子氏(江戸文学・江戸文化研究者・元 法政大学総長・テレビでのコメンテーター出演)の影響もあって、九州巡回までの東京公演では宣伝効果絶大、評判は上々、予約殺到でありました。
その勢いに浮かれていたわけではありませんが、MINAMATAと石牟礼道子さんが地元の作家であり、熊本で彼女が眠る供養になるのではないかと思います。
当然、地元での関心は高く興味を持っていただいている手応えは感じています。
又、水俣病の苦しみや水俣・不知火海の自然の尊さを身近に感じられる環境にあって、文学や演劇、音や時の流れの表現を大いに自分なりに受け止める機会でもあると思います。
※
【ご挨拶 井上弘久 2022年 秋】
石牟礼道子さんの椿の海の記。この作品とめぐり逢ったのも、やはり秋が深まろうとしていた時季でした。あれから7年。この舞台を日本各地でやりたいと思いはじめたのは、石牟礼道子さんの作品世界をもっともっと多くの方々に知っていただきたい、同時に水俣という土地のことも、もっともっと多くの方々に関心を持っていただきたいと思ったからでした。水俣は九州の端の、けっして大きな町ではありませんが、これからの日本を考えようとした時に、様々な気づきをもたらしてくれる大切な役目を授かった土地です。石牟礼さんの作品世界もまた然り。自分の役者人生の余生をこの作品に捧げます。九州でも出来れば毎年一章ごとに上演してまいりたいと思っております。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
独演 椿の海の記
原作 石牟礼道子
構成・演出・出演 井上弘久
音楽 吉田水子 作曲 金子忍
登場人物
○みっちん・・・4歳前後の石牟礼道子
○亀太郎・・・父。石工であり、道路工事、河川工事なども請け負っていた。
○春乃・・・母。生活の苦労を柳に風と受け流し、生き物たちにこよなく優しい。
○おもかさま・・・母方の祖母。盲目の老狂女。
○松太郎・・・祖父。石工の頭領。春乃の父で、おもかさまの夫。
○おきやさま(おきやばん)・・・祖父・松太郎の権妻殿(ごんさいどん)=妾。
○語り手・・・作者=40代後半の石牟礼道子。
用語解説
かぐの木の実の花 橘の花。
不知火海(しらぬいかい) 九州西部の内海。八代海の別名。
夜さり 夜更け。
小鳴り聞く(さなりきく) 耳を澄ませて聞き入ること。
河童(がわっぱ) カッパのこと。
山童(やまわろ) 山にひそむ妖怪。河童が山に入ったもの、とも言われている。
湯の児(ゆのこ) 不知火海に面した水俣の温泉地。
神経殿(しんけいどん) 精神病者のことを、そう呼んでいた。
無間地獄(むげんじごく) 地獄の中でももっともおそろしい責め苦を受ける地獄のこと。
煩悩(ぼんのう)をかける 可愛がること。
朽ち葉(くちば) 枯れ葉。落葉のこと。
※
編集後記
11月23日、熊本公演当日は受付でお待ちしています。
尚、11月26日の水俣公演にも追っかけ伺う予定です。(山南&座長夢現)
映画「MINAMATA」」(ジョニーデップ製作主演ドラマ)
「水俣曼荼羅」(6時間に及ぶ水俣病ドキュメンタリー映画、原一男監督)
昨年より夢桟敷のマイブームは水俣の海と風・人と自然環境・公害です。
闘争の記録と生活者・患者さんたちのドキュメンタリーとドラマを映像として記憶され、この度は石牟礼道子(声の文学〉作品として取り組まれた独演会に繋がりました。
「週刊月曜日」次号予告「特集」11月28日発行は…
◎演劇と文学文芸〈試論・私論〉といたします。参考に新劇・アングラ劇の「文芸路線批判や意義を点検するキッカケを探します。
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