劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

週刊月曜日 第2号

2022-01-17 01:15:09 | 2020-2022 日記

@yumesajiki 週刊月曜日
https://yumesajiki.jimdofree.com/
〈第2号 2022.01.17〉

劇団夢桟敷weekly Monday第2号となりました。
今号では2022年、劇団の活動予定を公開するつもりでありましたが、期日会場の設定が不確実になりつつあり、今、何ができるか?どう打ち出すか?
確信して発表とさせてください。
一昨年2020年より中止や予定変更が続いています。
ご迷惑をおかけすることを避けて行く所存でございます。

◎厳しい計画

予想通り新型コロナ感染オミクロン株が急激に拡大しています。
これまでも困難な状況の下、無観客オンライン公演配信、感染対策をして公演活動をされている劇団に敬意を表します。
学ぶところ大ではありますが、これから先の会議や稽古などの準備の環境を整えることに心がけます。
対面が前提の準備。有観客(ナマ、集い)が前提に拘ります。
悲しいかな、集合に危険信号が点滅している現実に直面しています。
オミクロン株の拡大は蔓延防止、緊急事態宣言の可能性も視野に入れての方法を模索することになります。
テラヤマプロジェクトは前回の上映会、書簡劇workshopの活動から訪問劇(記録・実験的な試み)に続きます。
(演劇実験部編集人 TNS)

◎連載特集(2)
訪問劇のテキスト
(根本豊「市街劇ノック」レポート参照に紹介)

元「天井桟敷」現「万有引力」所属の根本豊氏レポート(青森県三沢市での「寺山修司アートカレッジ」講演より)を少しずつ紹介させていただきます。
市街劇「ノック」が如何に刺激的であったのか…。
まずは稽古の中身。
①ニセ街頭募金訓練
架空の悲しい出来事をぶち上げ、実際に募金箱に寄付を募る。
②尾行訓練
誰が誰を尾行しているのかわからないように追い追われる。
③里子一泊預け訓練
見知らぬ家に劇団の研究生を不憫な子と偽って預かってもらう。

「訓練」を「演劇ワークショプ」と位置付けても良いのだろう。
都市・住民調査・尾行報告。
実際に行うと「犯罪」の匂いもする。(笑)
演劇では「偽善の検証」とも言うべきか。(笑)
いちいち語尾に(笑)を付け加えるのは「面白い」と思うから。
「意味がわからない」と鼻で笑うのとは別世界の(笑)だ。
冷笑、狂笑…。
夢桟敷のワークショプではこの(笑)に苦痛を覚えると先に進めなくなることも経験した。
立ち止まり、身動きがとれなくなる。
伝わらないこと、理解を超えることの恐ろしさに襲われる。
これが面白い!新たな発見がある!と興味を抱く者は稀にいる。
演劇は稀に出会うことがあるから辞められない。
少数派であろうが、出会いが感動になる。
ネガティブからポジティブへ。
その質が現場では表現する側の力となってしまうから少数派なのだろうか?
見る側の安全と演る側の危険が関係するから。
対立は安全と危険の認識が逆転するから不思議だ。
(第3号へつづく メモ山南)


第2号編集後記

劇団夢桟敷はテラヤマプロジェクトと題し、2021年から「疫病流行記」(寺山修司)映像分野に取り組むことになりました。
ある時はロケ現場が市街劇・野外劇・コスプレショーのように見えたりしました。
コロナ禍、その隙間を狙って姑息な表現手段とした感もあったように思えます。
今年2022年より始めた「週刊月曜日」は今後の活動の点検と方向性を確認していくものになればと思います。
夢桟敷を支援される方々より、良きアドバイスなどいただければ幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
(S)