劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

テラヤマプロジェクト(50)台風と釘

2020-09-03 10:44:34 | 2020-2022 日記

台風9号、夜中の吹き返しの音で、

テラヤマプロジェクト
二メートル四方一時間国家独立宣言
「疫病流行記」(寺山修司)

実験映画(ビデオ版)の構想が膨らむ。
それにしてもタイトルが長い!
9月のロケハン中にでもピントを絞る。

昔、私が子供だった頃、台風に備えて町内の大人たちは扉や窓を板で釘付けにしていた。
釘を打つ音に感情や言葉を感じた。
音でドキドキワクワクした。

家の中は昼間から暗くなる。
ゴーッと風が吹き始めると地獄の鬼たちが叫んでいるように聞こえた。
暗闇で子供ながらに外のドラマを思い浮かべていた。
釘を打つ音と鬼の叫びが音楽や言葉になってスクリーンが広がる。

今日はスタジオで楽器と金槌で「音と言葉」の実験をする。
「釘男」がテーマであり、板に打ち付けられた釘の造形を映像でデザイン化する試みもある。
本来ならば一般にも実験を公開したいどころだが、未だ秘密の「蜜(みつ)」である。
いずれ時が来たら、参加を呼びかけよう。

今週末は九州を台風10号直撃らしい。


テラヤマプロジェクト(49)トンネル

2020-09-03 00:11:18 | 2020-2022 日記

ロケハンのための資料メモ

 

「疫病流行記」(寺山修司)戯曲では「包帯の川」が暗示的に記されている。

大日本帝国陸軍野戦病院をさまよう記憶の迷路か?又は感染した患者が見た夢か?

 

映画(ビデオ版)での実写では

六角トンネル

(熊本県下益城郡美里町小筵852)

又は、鞠智城(山鹿)などのトンネルを候補にあげた。

さまようのは包帯少女。

「陸軍野戦病院は何処ですか。」の謎めいたセリフからイメージは広がり続ける。

トンネルから現れる幻想は?

(トンネル動画)

https://vip-socio--corp-jp.cdn.ampproject.org/ii/w820/s/vip.socio-corp.jp/wp-content/uploads/sites/2/2019/11/img_wiphmk.gif

 

「釘付けにされた扉の中では、新しい世界がはじまっていたのだった。」

寺山修司「国家論」は哲学や思想の壁を抜けた冒険だと位置付けられる。