総合福祉会館に設置された遠野まごころネット
そこでその日の仕事の分担が決まる
朝出かける前と帰りは必ずここを通らなければならない
私たちは 三日間とも被害の大きな大槌町を指定された
大槌保育園の部屋や 園庭に溜まった泥をかき出す作業が主だった
3日目は午後から釜石の仮設住宅180軒へ物資の分配作業だった
遠野 釜石 大槌と同じ道を通ったのでだいぶ土地勘も良くなった
hanaさんの家はこの辺だろうかと想像しながら車窓の風景を眺めた
車窓風景は海岸が近くなると一転する 何もなく海が見える場所
そこにも津波前には家がひしめき合って建っていたと聞いた
コンクリートの枠だけが残ったその傍には流された
船や自動車 家の中のものなど山のように積んである
風が強いと砂ホコリが舞いあがり真っ白になる
線路も流され橋も壊れている
自衛隊車両が多く点在していて 私の知らない戦争風景のようだ
移動中の車の中から 住人がいない場所を選んで シャッターを押した