「銀橋の登場は、白井鐵造のローズ・パリかららしい」 79へえ!
「宝塚と私」(白井鐵造/中林出版)より
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銀橋ってのは、白井先生が導入したらしいよ。
昭和6年8月の「ローズ・パリ」です。
なんでも、フランス滞在中に、パリの国立オペラ座に、あーゆー舞台があったらしい。それが、白く銀色に光っていて、通称か本当の名かはわからんけど、みんな「ポン・ダルジャン」って呼んでたんで、それを訳して「銀橋」としたらしい。
そもそも「ローズ・パリ」ってのも、向こうでそーゆーレビューやってて、その意匠をそのまま借りてきたものみたいね。もちろん内容は日本向け、少女歌劇向けにアレンジしてると思うんですけど。
初期のレビューは、とにかく向こう(西洋)から「運んできたもの」を使って作っていたみたいね。音楽にしても、西洋のレビューの音楽をそのまんま持ってきて、訳して使ったり。
高木先生の代には、シャンソンの譜面をたくさん買ってきて、日本で使ったり。
それで、宝塚レビューなんて外国の物真似じゃないかといわれて悔しかった、という話は・・・・・・あれれ、ドコで読んだんだっけ。(すいません、忘れました)
そーいや、いつだったかの「宝塚狸組」の公演で、「ショー・イズ・オン」ってのがあったと思うんだけど、「ザ・ショー・イズ・オン」って、1936年にブロードウェイ作品であるんだってね??(この辺は常識なのか・・・。わたしが知らんかっただけかも。)
レビュー界の「基礎教養」って、いまの時代にも息づいてるんだよねえー。
ジーグフェルド・フォーリーズとか、ザ・ショー・イズ・オンとか、わたしにゃー、「なんだそれ。常識なの!?知らんかった!」ばっかりなんだけどねえー。