山川草一郎ブログ

保守系無党派・山川草一郎の時事評論です。主に日本外交論、二大政党制論、メディア論などを扱ってます。

「首相を選ぶ議会」と「法案審議の議会」―衆参機能の分離・逆転構想

2004年07月15日 | 政治のかたち
参議院の不要論がいわれるようになって久しい。衆議院の「カーボンコピー」と揶揄されながらも、政局に大きな影響を持つ参議院。衆院選への比例代表制度の導入で、両者の性格分けはより曖昧になっている。衆院との関係見直しも含めた抜本的国会改造について考えてみた―。 ★衆参の性格は逆転すべき まず、両院の性格だが、現在は「参議院は個人中心」「衆議院は政党中心」が建前だ。しかし、実際には参院の政党化が進む一方 . . . 本文を読む

政調事務局の独立シンクタンク化

2004年07月15日 | 政治のかたち
日本の政治構造を根本的に変えるには、人事制度の刷新が必要である。より具体的には、政権交代と同時に官庁幹部が入れ替わるよう、関係法令を改正すべきだ。「官僚政治の一掃」を説く民主党は、そうした方針を選挙で前面に打ち出し、国民有権者に訴えるべきではないか。 政治主導の姿勢を目に見える形でアピールするため、党内に置かれている政策調査会の事務局を、「民主マニフェスト研究所」などのNPO法人の形で独立させ . . . 本文を読む

対米追随と「駐留なき日米同盟」論

2004年07月15日 | 日本の外交
少し前の産経新聞に、対米追随外交を批判する榊原英資氏の論評が掲載されていた。小泉外交への批判としては教科書的な、スタンダードな意見だった。民主党議員からも「対米従属」批判をよく聞く。おそらく「もっと自主的な外交を」との主張は、国民一般の受けもいいと思われる。しかし、敢えて私は、現政権の「対米従属」路線を支持したいと思う。 ★現実的選択肢としての「ドル・ペッグ外交」 小泉氏がブッシュ政権と親密 . . . 本文を読む

近代産業社会における指導者像

2004年07月15日 | 政治のかたち
有能な指導者の必要条件は、哲学と時代認識、それに狡賢さである。さらに詳しく言うならば「日本国の現状を歴史の中に位置付け、将来への道を描き出せる才能」と「それを現実社会の欲求に結び付けて実行する大胆さ」ということになるだろうか。 一般に、特定の組織や地域、業界の利益を代表する政治家は批判の対象にされがちだが、近代議会が納税者の代弁業務から始まったという歴史的事実(=衆院議員が代議士と呼ばれる所以) . . . 本文を読む