山川草一郎ブログ

保守系無党派・山川草一郎の時事評論です。主に日本外交論、二大政党制論、メディア論などを扱ってます。

「民主党支持層」という幻想

2004年04月30日 | 政局ウォッチ
民主党の選挙対応への批判として「風頼み」という常套句がある。大手新聞でもよく使われる便利なフレーズだが、正直に言ってこの批判は少々、民主党に酷だと思う。何故なら、世論調査などに登場する「民主党支持層」なる存在自体が幻想だからだ。それは、あくまで「次の選挙では民主党に投票してもいいかな」と思って○を付けた人であって、「うちは親子三代、○×党」というような通常の政党支持層とは全く異なるのだ。 考えれ . . . 本文を読む

「冷たい世論」に民主主義の成熟を見た

2004年04月16日 | 社会時評
イラクで人質3人が解放された。無事であることも確認されたようだ。今回の事件では、人質家族らに対して批判や中傷が相次いだと報じられた。3人の行動と目的について、朝日と毎日が賞賛する一方、読売と産経は軽率との批判を強くにじませる論調を打ち出した。 国民世論も二つに分かれたが、総じて「自己責任」と突き放す意見が多く聞かれたような気がする。「人命は地球より重い」として乗っ取り犯の要求に応じたダッカ事件 . . . 本文を読む

第二次イラク戦争は始まっている

2004年04月12日 | 日本の外交
ファルージャでの一時停戦が決まったが、イラク情勢はバグダッドが陥落した1年前に比べても、どんどん悪化しているようだ。一部には「暴力の連鎖」という言葉を用いて、「米軍がイラクから撤退しない限り混乱は収拾しない」という論調が根強く見受けられる。 確かに米軍のモスク攻撃や、子供にも死傷者が出ていることから、一般住民の間に米軍への「憎しみ」が渦巻いていることは事実だろう。しかし、よく見ると、現在の混乱は . . . 本文を読む

生死の決定権は、小泉首相でなくテロリストが握っている

2004年04月09日 | 日本の外交
イラクで邦人3人が拘束された事件で、小泉純一郎首相が自衛隊を撤退させない考えを表明した。拘束が報じられてから、政府の責任、首相の責任を問う声が出ている。武装グループは3日間を期限としているとのことで、民主党はじめ野党の対応も注目されるところだ。 ★「人命」でつまずいた橋本政権 かねてから「テロには屈さない」と強調していることから、首相の判断は決まりきったものと思われがちだが、おそらく「撤退」の . . . 本文を読む