山川草一郎ブログ

保守系無党派・山川草一郎の時事評論です。主に日本外交論、二大政党制論、メディア論などを扱ってます。

民主党と浅野知事の誤算

2005年11月24日 | 政局ウォッチ
毎日新聞の読者参加型サイト「まいまいクラブ」に、仙台支局・石川貴教記者のコラム「浅野・宮城県知事の引退」が掲載されている。11月20日付で知事職を退いた浅野史郎氏は、私にとっても、ずいぶん前から気になる政治家の1人だった。 浅野氏が知事になったのは細川政権が発足した1993年。長く続いた55年体制(=自民党1党支配体制)に対する反発が渦巻いていた頃だ。無名の厚生省課長だった浅野氏は、泡沫候補扱い . . . 本文を読む

和のファシズム~自民党50年と新憲法案~

2005年11月23日 | 政治のかたち
自由民主党が結党50周年を祝う党大会を開催したという。9月の衆院選での大勝も記憶に新しい中でのセレモニー。ご同慶の至りである。小泉チルドレンを前面に出し、報道での露出効果、公告効果を周到に計算した演出は、「立党50周年大会」というより「小泉新党結党大会」と表現した方が適切と思えるほどだ。(自社さ政権時に制定した、あのマークもそろそろ変更していいのではないか。瑣末なことだが) 大会に合わせて公表さ . . . 本文を読む

「自衛軍」明記に、敢えて異論

2005年11月14日 | 政治のかたち
自民党が10月に公表した新憲法草案に「自衛軍の保持」が盛り込まれた。「前項の目的(戦争放棄)を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とする現行9条第2項の改訂部分である。自衛のための戦力保持を明文化する考え方には賛成なのだが、その戦力を裏付ける実力行使部隊の名称を、果たして憲法に書き込む必要はあるものだろうか。 自民党内の議論の過程では、「防衛軍」「国防軍」を主張する声もあったが . . . 本文を読む

近頃の政治記者

2005年11月12日 | メディア論
自民党圧勝に終った9月の衆院選については、各種メディアでさまざまな評価・分析がなされている。中でも多いのが、自民党は広報戦略、メディア対策で民主党を引き離したというような分析だ。 私個人は、今回の自民大勝は、「小泉おろし」の動きに対する国民の反発を正確に読み取った首相が、逆境を逆手に取ってうっちゃりを決めた結果だとみているが、それはそれとして、自民党が選挙戦でメディア戦略を重視していたことも事実 . . . 本文を読む