山川草一郎ブログ

保守系無党派・山川草一郎の時事評論です。主に日本外交論、二大政党制論、メディア論などを扱ってます。

日中友好は「ヤルタ史観」の再検討から

2006年01月30日 | 日本の外交
先日来日したゼーリック米国務副長官は、日本政府に対し「日米中3国による共同歴史研究」を提案したという。その後の訪中で、中国にも同様の提案を行ったが、中国政府は即座に拒否したようだ。理由は「北東アジアの歴史の特殊性」。一方で日中韓3国での研究なら受け入れるとしており、明らかに米国の参加を嫌ったとみられる。 米国が歴史研究を持ち掛けてくること自体、「靖国」が理由とされる最近の日中摩擦を深刻に受け止め . . . 本文を読む

政界ポジショントーク

2006年01月27日 | 政局ウォッチ
「ポジション・トーク」という言葉がある。「株式先物の買持ち・売持ち等のポジションを持っている影響力のある市場関係者が、自分に有利な相場展開を図るために世論誘導を企てること」を指すらしい。 ライブドア事件に絡んで、ホリエモン応援問題が自民党内の政争に火をつけている。靖国問題などで舌好調の外交評論家・加藤紘一氏の執行部批判にも、何やらポジショントークな雰囲気が漂う。党総務会では武部幹事長とつばぜり合 . . . 本文を読む

メディアは堀江氏を持ち上げたか?

2006年01月27日 | 社会時評
「批判は甘んじて受けるが、小泉改革のせいだと言われるのは心外だ。メディアこそ、あれほど時代の寵児(ちょうじ)と持ち上げていたじゃないか」――。衆院予算委員会でライブドア事件との関係を追及された小泉純一郎首相は、そう言い返したという。 野党からの批判に対する反論としては的外れだが、マスコミの責任追及をかわす手としては、かなり有効だと思う。メディアの側もそこを突かれると分が悪かろう。 新聞テレビに . . . 本文を読む

「ホリエモン逮捕」の居心地の悪さ

2006年01月24日 | 社会時評
「なんだかすっきりしない」と、毎日新聞の磯野彰彦さんが書いている。ライブドアの堀江貴文社長が逮捕された。容疑は証券取引法違反。テレビ各社は空撮で東京拘置所への被疑者護送をライブ中継した。最近は「マスコミ最後の良心」とさえ思える磯野さんも、ここのところの報道に違和感をお持ちのようだ。  まず、検察OBがテレビに出て、事件の構図をいろいろと解説してくれるのだが、なんだかヘンだ。昔はそんなことはしなか . . . 本文を読む

「堀江論」の総括

2006年01月22日 | 社会時評
東京地検特捜部の強制捜査着手以来、マスコミのライブドア叩きはすさまじいものがある。一方、解説報道を通じて捜索の容疑も漠然とながら見えてきた。偽計取引。風説の流布。微妙な気もするが、確かに違法なのかもしれない。 私個人は堀江貴文ライブドア社長を道徳的に持ち上げたことはないが、「参加型の時代」というエントリーで、無数の個人に株を持ってもらう手法を、無党派主導の政治の在り方と重ね合わせ、やや肯定的に取 . . . 本文を読む

東京地検のライブドア「極秘」捜査 

2006年01月18日 | 社会時評
インターネット関連大手の「ライブドア」(堀江貴文社長)に対して、東京地検特捜部が強制捜査に乗り出した。ライブドアPJニュースは、捜索開始直後に堀江社長に取材した際の様子を次のように伝えている。 ライブドアの堀江貴文社長は同日深夜、PJニュースの取材に対し「捜査は午後4時ごろのNHKのニュースを聞いて知った。午後6時40分ごろ捜査令状を見せられ、メーンのパソコン一台と関連書類を押収された」と語った . . . 本文を読む

安倍コルレオーネの憂鬱

2006年01月05日 | 政局ウォッチ
元日夜にテレビ朝日系で放送された「細木数子が緊急大予言アナタの将来を幸せにするSP」。 自民党の次期総裁候補の運命を占うというので思わず観てしまったのだが、その結論が何とも罪深い。細木女史の下した結論はこうだ。 ▽麻生太郎外相→「可能性なし」 ▽谷垣禎一財務相→「可能性なし」 ▽福田康夫氏→「調整次第で首相になる可能性あり」 ▽安倍晋三官房長官→「将来は首相になる可能性があるが、この1、2年はな . . . 本文を読む