2回の足慣らしをへて、いよいよ常念岳へ出かけた。
一昨年のリベンジだ。
ところがだ、いいかげんなナビ設定で道を間違えたうえ、かなり遅れてたどりつけば、なんと一の沢林道は道路崩壊で車は通行止め。
ゲートのところから歩いたらどんなにがんばっても5時になってしまう。
そんなわけであわてて常念小屋に電話を入れキャンセル。
急な行先変更で頭に浮かんだのは北八ッ岳の麦草峠だ。足慣らしコースとしてそこから縞枯山や雨池をまわる計画をつくったので頭に残っていたのだろう。
ナビで調べたら12時半には到着できそうだ。
高見石小屋に当日の予約をいれ、急いで麦草峠へとむかった。
縞枯山と雨池のコースでは日帰りでいけるので、天狗岳まで往復してみることにした。
予定どおりのタイムで峠に到着。峠一帯は夏の花盛りだった。
ハクサンフウロ、アキノキリンソウ、シシウド、クガイソウ、オニアザミなどなど。
高見石へむかうコースの途中の小ピークあった枯れ木のオブジェ。
針葉樹の森の中に、この奇怪な形の樹木はいったいなんだろう。
そして北八といえば苔の森。ごろごろとある火山性の丸くて大きな石や倒木にどれもびっしりと苔がついている。
丸山山頂。2330mだ。峠から210mあがったのだ。
14時15分、高見石小屋に到着。駐車場から1時間45分かかった。20分余計だ。
久しぶりの小屋どまりだし、もともとは常念岳のつもりもあってあれこれ欲張って荷物を詰め込んだせいだろう。
最初に担いだ時から少し重いと思っていた。
小屋に入る前に小屋裏の高見石に登った。
目の下に白駒の池が瞳のように光っていた。
まずまずの天気にほっとする。
この日は、長野でも西の方ほど天気がいい様子だったので、八ヶ岳は微妙だった。
でも、雲は多いものの青空が広がっていた。
高見石小屋はランプの宿だ。
もちろん発電設備はあるようだが、食事など一部以外はランプを使っていた。
二階の北西の隅っこが私の場所。隣の区画との間は簡易な板間仕切りがしてあった。
天窓が開いているので明るい。
暇を持て余して待っていた夕食。
しかし、食当が間違えて私の分がない。
私が朝食をキャンセルしたのを夕食までキャンセルと伝わってしまったらしい。
そんなわけでほかの方々の食事風景をよだれを流しながら撮影。
夕食の場所にはランプとともに電灯が一灯だけ灯っている。
30分待った夕食。なかなか豪華だ。
トマトソースのハンバーグ、エビフライ、夏野菜の煮びたし、コリンキーのマリネ、トマトサラダ、クラムチャウダー、トウモロコシごはん。
デザートも付いていた。
ところでコリンキーって何?
一点だけ欲をいえば、夏の季節、汗をかいて歩いてくる人のためにもう少し濃い味のものも欲しかった。
食事中に雨が降り出した。食堂の天窓を雨が流れていく。
夕立だろうから明日天気が悪くなるわけではないのでみなさん心配はしていない。
夕食後は、みなさん物静かに外の雨を眺めていた。ほんとうに静かなお客さんばかりだった。
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