衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

小泉首相、靖国参拝。「不毛な」議論、もうやめよう。  8月15日(火)

2006-08-18 21:19:45 | Weblog
  小泉首相が今朝、靖国神社を参拝された。かねてからの政治公約を堂々と果たしたという意味で私はこれを支持したい。そもそも「靖国問題」は勝れて国内問題、心の問題であっておよそ外国の関知すべきところではなく、それへの干渉こそ「内政干渉」として国際法上最も厳しく排さなければならないものだ。小泉首相は「靖国参拝」を掲げて首相になり一貫してそのことを訴え続け、また今回の行動でそれを貫徹された。類い稀な筋の通し方というべきであって、政治家としてのあるべき姿を見る思いである。
  しかしこれで問題が済んだわけでは勿論ない、しかし今こそ真の解決が図れるまたとない機会が来たともいえる。中国などは更に非難を強めるであろう、そんなことはどっちでもいいことで、むしろ最大の問題は国内世論が割れていることだ。政治家やマスコミ、国民も総出で意見を異にし国論はまさに真っ二つ、ここに外国などの介入が乗ずる隙ができる。日本の国論を2分したこと、これこそが中国の目指した成果の最大のものだということを、この際本気で気付いておいたほうがよい。この「靖国」議論、首相は行くべきかどうか、東京裁判は正しかったか、サンフランシスコ条約如何、歴史的な解釈はどうか、などをこれからもまた延々と続けるのだろうか。何と不毛な、識者と自認する人間どもがあと何十年薀蓄(うんちく)を傾けようと常に平行線、何の結論も得られまい、これを「馬鹿な」議論、「不毛な」議論と呼ばずして何と呼ぶ。政治は混乱し、国民の心は荒び、結果外交も通商も停滞し、心安かるべき靖国神社が続けて混乱と怒号の対象であり、挙句に「代替施設」に代えようかなどの動きも本格化する。
  だから私は訴える。もういい加減に無意味な議論はやめよう、なんのメリットもない、議論すればするほど外国の介入を許すだけ、百害だけが残るのだ。国論をまとめることが何より急がれる。幸い小泉首相が遂に「内政干渉」を撥ね付けてくれた、中韓も今や脱力している、今こそわが国が自主的に国論をまとめられる最大のチャンスといえる。だから私は訴える、結局は「分祀論」しかない、240万の魂を安んじさせるためには「A級戦犯」14人は遺族も含めきっと納得してくれる。靖国神社は宗教上の理由で分祀を認めない、ならば国の側で公簿から名前を抹消する、これは簡単な手続きだ、しかる後国事では「分祀」とする。宗教上は知らない、勝手にA級戦犯もお参りすればいいのではないか。戦死者も、国民そしてだれよりも遺族たちが「静かな靖国神社」を願っているのではないか。(実は「分祀論」は私こそが最も忌み嫌った考えでしたが、昭和天皇まで深く悩んでおられたことで私は遂に自分を納得させました。また天皇の行為の「政治的利用」が指摘されますが、私は天皇が「国民統合の象徴」(憲法第1条)としての役割をまさに果たさんとされることを殊更に避けることもないと思います。日記7月23日、25日、8月1日参照)


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