民営刑務所「美祢（みね）」のこと 5月22日（火）

　　先々日曜日、5月13日、私は山口県美祢市の刑務所開設記念式典に呼ばれていたのですが地元都合で行けませんでした。PFI活用による初の民営型刑務所としてその後もメディアにかなり扱われています。社会的にはかなり高い評価を受けているようです。
　　もう6、７年くらいなりますが、私は自民党のPFI調査会事務局長としてPFI制度の普及と実践に躍起になっていました。いわゆる公共の仕事を民間資金でやるという制度で、国や自治体の財政難などには大いに役立つはずですがなにしろ考えが新し過ぎて誰も相手にしてくれない。あるとき私は法務省にも顔を出し（刑務所などを所管する）矯正局長の鶴田六郎氏が大学柔道部の先輩ということもあり彼にも熱心に説きました。まわりも些か戸惑っていましたが何回か局長室に通い、また関係する会議などでその旨発言していたところ１年くらいして、次の法務省予算の中に調査費を入れたと報告してきました。国の予算で「調査費」というのは実はかなり本格的に取り組むというサインなのですが、刑務所という最も国家（権力）的な公共施設でよく決断してくれたものだと、まずは鶴田先輩に秘かに感謝したのを覚えています。受刑者の増加にも対処できる、民活で総コストも節減できる、ということで今では同じ方式で他にも何カ所か設置されるということです。
　　あのことと今回の美祢刑務所開設までの間には多くの曲折があったと思いますが、私たちの働きかけも間違いなく役に立ったということは誇りをもって記録しておく価値はあると思っています。

　　今日は都内で近未来政治研究会（山崎派）のパーティが盛大に行われました。実は「ＰＦＩ法案」の提案、立法、実施の基本的部分は殆どこの政治集団が主動したということもこの際付け加えておきます。