どこの社会、どこの組織にも多くの専門用語、そこでしか使わない、そこでしかわからない言葉や用語があるものです(これを「業界語」「隠語」、英語ではtechnical term とでもいうのでしょうか)。国会にももちろん沢山あります。今、国会は与野党間「不正常」の関係といわれています、何故なら先週の衆議院での教育基本法案の採決を巡って野党が欠席、与党のみの採決となりました。以来野党は怒ったまま国会審議は中断していて、与党がいくら呼びかけても出て来ないのです。かくして野党の審議拒否や欠席戦術のことを「寝る」「横になる」と呼びます。我々与党は法案審議を急がなければならないので野党の責任者に積極的に働きかけて機嫌を直してもらわなければならない、いわば「寝た子」を起こすことが必要で、それは「国会対策委員長」ほか「国会対策委員」の仕事なわけです。大は本会議、それは主として議運の私の仕事、小は各委員会でも同じことを国対委員が行ないます。「寝た」野党もただでは起きない、なぜなら党内外に格好がつかないから。振り上げた拳の置き所がない、そのために与党の側はそれとなく野党の言い分の一部を呑まざるを得ません、わかった、それでは総理や大臣への質疑時間を設けてその中でさりげなく遺憾の意を言わせるから、などと。
今日は一日折衝して夕方にはようやく「寝た子」も起き上がってきたようです。起きれば起きたでうるさいのは、どこぞの孫と一緒ですがね。
今日は一日折衝して夕方にはようやく「寝た子」も起き上がってきたようです。起きれば起きたでうるさいのは、どこぞの孫と一緒ですがね。