チベット問題と聖火リレー 4月7日（月）

　　北京オリンピック向けての聖火リレーがローマを発して世界各地を走り始めましたが、チベット問題への抗議という形で行く先々混乱と妨害が起こっています。ロンドンやパリで今、大混乱のようです。聖火リレーというのはそもそも平和の火を世界中に行き渡らせるという象徴的なセレモニーでしょうから、混乱とデモが迎えるようなものなら何故に続ける必要があるのか。
　　オリンピックと政治は本来別物ですが、実際は密接に関連しています。オリンピックはもはや単なる大規模なスポーツ競技会ではなく事実上主催者も政治に利用するし、周辺もまたそれを目指す。過去の大会でも政治や軍事が影響を与えてきたしまた混乱の余り遂に中止したりボイコットされたりした大会もあった。中国の温家宝首相が「オリンピックを政治化（政治に利用する）してはならない」と議会演説したようだが、あらゆる出来事を政治に利用する人々の発言だから到底説得力はない。主催国となればそれなりに努力しなければならず、他を批判しておればいいというわけにはいきません。