DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

衝撃の閉店

2006年12月05日 22時54分25秒 | 建築
 2年前、クラッシクギターの師匠に入門し、初めてギターを購入した。師匠に紹介していただいたのは、札幌市内の中心部にあった老舗「かさはら楽器店」。残念ながら昨年、閉店してしまった。札幌の、いや全道の音楽家達が衝撃を受けたことであろう。
 
 ところで、今になって驚くことがある。ギター購入時は全くの素人であった為、気にもとめなかったのだが、このお店で弦を張ってもらい帰る際「家に着く頃には音が合っているからね。」と言われた。「そうですか。」程度の返事しか出来ずに帰り、家に着きチューナーで調べてみると、ピタリと合っていた。大抵、張ったばかりの弦は1日2日位音程が安定せず、すぐに大きく狂うものだが、見事に安定していた。いったいどのように張ったのだろう。
 「頑張って続けてね。」商売っ気のあまり見られない職人さんに励まされ、店を後にした。ギターの練習は続けているが、かさはら楽器店は今はもう無い。石造2階建の建物だけは現在も残っている。

「旧原田商店・元かさはら楽器店」
設計者:? 竣工:明治時代 札幌市中央区南1条西4丁目