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DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

リトル「上野駅」

2015年02月26日 14時07分12秒 | 建築

 小樽駅はよく「上野駅に似ている」と言われる。自分もそう思うし、実際上野駅をモデルとしたとの言もある。公園口や不忍口ではなく、反対側の入谷口の縮小版のようだ。2012年には改修工事が完了し、外観はオリジナルに近い形となったそうだ。

天井のディテールや窓ガラスの装飾が、良い感じだ。

改札の先は、レンガ調の仕上げとなっている。

さすが小樽と思わせる、美味しい“立ち食い”のお寿司屋さんも。食べているのは大学院時代の同級生達だ。

「JR小樽駅」
設計者:? 竣工:1934年 小樽市稲穂2丁目22-15
国登録有形文化財
小樽市指定歴史的建造物


取り敢えずUP!

2015年02月18日 21時51分21秒 | 建築

 取り敢えず、本日はUP出来ました。小樽市内で売りに出ている、結構な建築年数の経った物件です。

こちらも売りに出ていました。何故ならば・・・。

くっついているからです。
 大学院時代の同期生達と「小樽で古い建築を買い、何かを起こしたいね」と話しています。


地下鉄大通駅5番出入口

2015年02月15日 18時05分45秒 | 建築

 本日、訳有って西瓜を探しに出かけた。大きなデパートで見つけることが出来た。建築探訪を行う時間が無いので、こんな時にでも何か撮っておこうとスマホを取り出す。トップの写真は「札幌市営地下鉄大通駅5番出入口」である。大きな都市の地下鉄等の出入口を建築家が手掛けることは多い。まだ、誰が設計したのか調べていないが、この出入口もただ仕様に従って設計されたものではない。

天井を支えるガラス面は名古屋市の「オアシス21」と、ハワイの「ハワイコンベンションセンター」を足して、小さくしたような感じだ。

この階段の吹き抜け部の下に、アート作品が設置されていた。

第1回本郷新記念札幌彫刻賞受賞作品、谷口顕一郎氏の「凹みスタディ -琴似川 北12条西20丁目-」である。

 いつか、身の丈に合ったこんな空間を設計してみたいものだと思う。


賢治のイーハトーブ

2015年02月13日 23時32分17秒 | 建築

 自分の幼少期もそうだったが、現在でも宮沢賢治の人気は凄いものだ。人気と言ってよいのか分からないが。岩手県花巻市には「宮沢賢治イーハトーブ館」が在る。傾斜地を上手く利用した動線が秀逸だ。

内部はそう大きくはないが、展示物など賢治ファンを喜ばせるものが多々有る。

ちょっと幻想的なインスタレーションも・・・。


「宮沢賢治イーハトーブ館」
設計者:古市徹雄 竣工:1992年 岩手県花巻市高松1-1-1


札幌市立大学建築群の配置

2015年02月11日 16時49分03秒 | 建築

 トップの写真は、札幌市立大学の建築群の配置をスカイウェイ横から撮影したものである。左上がアトリエブンクによるC棟で、一番奥が那須先生の大学院棟。その他は清家清氏の基本設計である。アトリエブンクのC棟は、こちら芸術の森キャンパスよりも、桑園の看護学部キャンパスとの共通性が大きく感じられる。

 那須先生の大学院棟1階には建築模型が展示されている。

 毎年、11月にはコンクリート圧縮強度試験の授業を6コマ行う為、数日訪ねることとなる。この模型も変わらず置いてある。

「札幌市立大学」
設計者:基本設計清家清・奥山健二/実施設計石本建築設計事務所他 竣工:1991年他 札幌市南区芸術の森1丁目

 

那須先生基本設計

2015年02月10日 20時07分35秒 | 建築

 現東工大那須聖准教授が基本設計を行った、札幌市立大大学院棟は御自身の手による「紀要論文」が発表されており、これ以上の説明は無い。建物を使用して感じたのは、四方どの面からも光が差し込むのだが、窓の形状が縦長であり、間の壁によって結構閉塞されているということだ。研究に打ち込む学生にとっては、この形状の方が集中出来たし、必要にして十分な光や外部の風景を取り込んでいた。

「札幌市立大学大学院棟」
設計者:基本設計那須聖 竣工:2010年 札幌市南区芸術の森1丁目


こちらは2006年竣工

2015年02月08日 09時56分57秒 | 建築

 札幌市立大学の建築群の中では、やはりこのC棟は異質だ。設計者が組織設計事務所というだけではなく、一連の設計構想とは別に設計された感が表われている。

C棟は、位置的には、キャンパス中央になるのだが、丘陵と道路に挟まれ島状態である。1期工事と同時竣工の食堂までは繋がりを感じる。やはり違いは出るのだなと感じた。

「札幌市立大学C棟」
設計者:アトリエブンク 竣工:2006年 札幌市南区芸術の森1丁目


東西南北が

2015年02月07日 16時34分55秒 | 建築

 札幌市立大学キャンパスの構成や設計思想などは、現東工大那須准教授が大学院棟の基本設計を行われた際に、論文として発表されている。今回はその中から「専攻科棟」について興味を引かれる部分に関し紹介したい。トップの写真、専攻科棟は、東西南北にブロックが分かれた平面形を持つ。それらブロックがそれぞれ青龍、朱雀、百虎、玄武を表し、石の色で表現されている。那須先生の論文に記述は無いが、羽深先生の言によると、5階建ての建築は寺社仏閣における五重塔であるとのことだ。

「札幌市立大学専攻科棟」
設計者:基本設計清家清・奥山健二/実施設計石本建築設計事務所 竣工:1991年 札幌市南区芸術の森1丁目


昨年、ギター教室の先輩達と

2015年02月05日 17時02分17秒 | 建築

 昨年、まだ暖かかった時期にギター教室の先輩達や宮下先生に連れられて、「ビール園」に行き、先生にジンギスカンを御馳走になった。有難や、有難やー。角先生の本で正式名称を確認したところ「サッポロビール㈱開拓使麦酒記念館/旧札幌製糖会社工場」というらしい。しかし、札幌市民にとっては「ビール園」である。しかも、アサヒやキリンなど、社名を付けずにただ「ビール園」と述べた場合、これはもう札幌駅近くの「サッポロビール園」なのである。赤レンガの大きな煙突がランドマークとなっていて、その建築群を見た途端、口の中に美味しいビールとラム肉の味が甦ってくるのだ。ああ、ビール園に行きたい!

「サッポロビール㈱開拓使麦酒記念館/旧札幌製糖会社工場」
設計者:北海道庁建築課(基本設計サンガーハウゼン社) 竣工:1890年 札幌市東区北7条東9丁目
さっぽろ・ふるさと文化百選


2月に突入!

2015年02月01日 11時03分27秒 | 建築

 本年に入ってからの連続UP記録更新中。本日は昨年10月に訪れた当別町の「白樺緑地」に建つ建築物を2つ紹介する。

当別町は札幌市の北部に位置し、1時間もあれば着ける町だ。その当別町役場の近くに在る公園「白樺緑地」内にいくつか建築物が建っている。一つはトップの写真の倉庫で、軟石を用いたものだ。

色の違う部分があるので、改修か増築がなされているのだろう。

 そして、どこからか移築されたのか木造の東屋が在る。

明らかに駅舎だったような趣である。

結構、魅力的な造作だ。

 当別町は石狩北部なのだが、札幌とは比べられぬほど降雪が有るので、この公園も今は雪の下だろう。

「石狩郡当別町・白樺緑地」 石狩郡当別町白樺町


1ヵ月、完遂!

2015年01月31日 17時49分40秒 | 建築

 正確には昨年大晦日、12月31日から記事をUPしていたので、1ヵ月連続UPは昨日達成していた。本日は実に久しぶりに一月完遂の記念日となった(笑)。
 その記念すべき建築は「旧日本郵船株式会社小樽支店残荷倉庫」である。ジョサイア・コンドルの生徒、工部大学校造家学科一期生佐立七次郎氏の数少ない遺構である。マンサードの屋根、ファサードの軟石は2002年に改修を受け、オリジナルではないが、形状はそのままで隣接する日本郵船小樽支店の社屋との繋がりを感じる。

「旧日本郵船株式会社小樽支店残荷倉庫」
設計者:佐立七次郎 竣工:1906年 小樽市色内3丁目7番6号
小樽市指定歴史的建造物


いつも雪の中

2015年01月30日 20時12分12秒 | 建築

 不思議なことに「札幌大同生命ビル」を撮影しようかなと思うのは、雪が降る季節ばかりだ。本来はこのビル一番の特徴である中間階の植栽が青々とした季節に撮るべきなのだが、また真冬に撮ってしまった。前回は2006年の1月に撮影した。今回は青空の下撮影出来たのでちょっと雰囲気が違っている。次回は植栽に緑が戻った頃に撮ろうと思う。

「札幌大同生命ビル」
設計者:黒川紀章 竣工:1975年 札幌市中央区北3条西3丁目-1


赤レンガ正面の道路が無くなり

2015年01月28日 20時21分33秒 | 建築

 北海道庁旧庁舎、別名「赤レンガ」の正面の道路が公開空地の札幌市北3条広場(通称アカプラ)となった。

 その広場に面して三井不動産と日本郵便が新しいビルを建てた。「札幌三井JPビルディング」という名称で、高層棟は地上20階地下3階である。低層棟は地上4階建てだ。
「Akarenga Terrace」と銘打たれた低層部は商業施設が入っており、エントランス部分は大きな吹き抜け空間となっている。

木質材料をふんだんに使用しており、デザイン性も高い。

ベンチなどにも木質材料を用いている。

冬、外部に居るのが辛い瞬間が多々ある札幌では、嬉しい空間が出来たと言える。

「札幌三井JPビルディング」
設計者:日本設計・鹿島建設 竣工:2014年 札幌市中央区北2西4-1


思い出す、就活の日々

2015年01月27日 21時08分29秒 | 建築

 昨日UPした「渡邉ビルヂング」から線路を挟んですぐの場所に「芝浦シーバンス」が建っている。丁度、自分が芝浦工業大学に通っている頃に竣工した。就職活動を始めた頃だったと思う。清水建設がこの建築を、切り込みが入った飛び出す立体絵ハガキみたいなものにして、就活学生に送っていた記憶がある。当時はまだバブルに小指くらい引っ掛かっていて、学生も割と就職しやすい時代だったが、清水建設ではいきなり正社員になれなかった。仮社員という言い方は正しくないと思うが、数年働いて務まるとみなされたものが、晴れて正社員になったのだと記憶している。もう20年以上前の話なので記憶違いかもしれないが。学校に通う車窓からこの建築を見て、「ここに清水建設があるのか・・・」などと思ったが、現在は新社屋を建てそちらに移ってしまった。

「芝浦シーバンス」
設計者:NTTファシリティーズ・清水建設 竣工:1991年 東京都港区芝浦1丁目


解体の危機

2015年01月26日 23時11分00秒 | 建築

 2009年にも一度UPしたことがある「渡邉ビルヂング」が解体されるという。いつ見ても面白いデザインの建築だ。最大の特徴はこのミニ帝冠様式だろう。JR浜松町駅へ向かう階段が無ければ、このようにしっかり見ることは出来ない。下から見上げると、以下の写真のようになる。

ファサードのデザインはバラバラ。見る場所によって様々な印象を与える。こんな面白い建築も解体が決まっているという。

「渡邉ビルヂング」
設計者:大林組 竣工:1931年 東京都港区浜松町2-4-21