昨日、私にとって初めての京劇鑑賞でした。
そもそも、この京劇が我が家の近くの「兵庫県立芸術文化センター」で公演されると言う事を知ったのは、武侠迷の妹のブログからの情報でした(ありがとう阿吉妹)
初めての京劇、劇場の席はS席、職場の友人が「民音」の会員だったので彼女にチケットの手配を頼んで、割引料金で購入できたのもラッキーでした。
中国語教室の同学と共に、席番号から、劇場の右端の席だけど、お値段が割引だったから諦めようと話しながら、席に着くとなんと劇場の端ですが、舞台は全て見渡せるし、俳優さんの顔の表情まで肉眼で見えてとても良い席でした。
舞台の緞帳は水滸伝の英雄108人が描かれていて、とても素晴らしい物でした。
その緞帳が開き、いよいよ開演です。
第一場 最初の合唱は、少しだけ聞き取りにくくて残念でした(音響の調節不良かな?)
京劇独特のあの頭に虫の触角の様に揺らめく羽飾りが目の前に・・・
ここでも多分見せ場があったと思うのですが、私は初めての経験で何処で拍手をして良いか解らず。そして周りのお客様もまだ雰囲気をつかみ切れていない様子で、暫くは静かな観劇。
第二場 この場面でも、皆さん静か・・・・・・
第三場 番頭の李固が一人登場。ひょうきんな言い回し、がっしかし腹黒い魂胆が・・・少し笑いが起きるも拍手は無。そして、慮俊義は役人手に・・・・
第四場 燕青が1人で登場。華麗で敏捷な動き・・・ご主人(慮俊義が護送される場面) ここら辺で、ポーズが決まると、拍手が起こり始めました。私は小さな声ですが「好」の連発です。
第五場 王英と扈三娘が登場。二人の掛け合いが面白かったです。王英を演じている俳優さんはもの凄く大変だと思う。常にしゃがみ込んだ姿勢でトンボも切るし立ち回りもするしその事に大きな拍手が起こったことは言うまでもありません。
第六場 流刑に処される慮俊義が、しかし李固の陰謀で護送中に役人に殺されかかる所を梁山泊の宋江たちに助けられる。そして、李固を成敗しようと燕青と大名府に戻るのでした。
第七場 大名府に戻った二人は再び囚われの身に
テンポの良い展開に、すっかり京劇の世界に引き込まれました。そして、私を含めてお客様皆さん、拍手の間とかも心得てきて、俳優さんもなんとなく盛り上がっているように見えました。休憩20分を挟んで、後半へ・・・・・・
第八場 梁山泊の仲間達は将軍関勝を梁山泊に加わって貰うべく策を講じる。
第九場 関勝を欺く
第十場 大立ち回り、梁山泊の面々と関勝の軍勢との戦い。そして、関勝は梁山泊の手に・・・・怒った表現が面白かったです。 ここでも決めポーズの度に拍手が起こる。
第十一場 時遷の動きがとても面白いし素晴らしかったです。日本人の京劇俳優さんなんですよね~
そして、素晴らしい立ち回りがここでも見れました。 もう「好」「?」をこっそりと連呼してました。
エピローグ 勢ぞろいした梁山泊の面々に慮俊義と燕青が加わり背中に黄色い旗を付けて・・・・幕が下がったのでした。
拍手なりやまず・・・・・幕が上がりました。再び、やんややんやの拍手の嵐。幕が下がり・・・再び幕が上がった時は、軽装になった俳優さんたち、そしてあのしゃがんだままだった王英さんが登場・・・徐々に立ち上がって前にでていらっしゃいました。拍手の嵐です。幕は下がりました。
チラホラト席を立つ人が居ましたが、まだまだ拍手・・・そしてまた幕が上がり、俳優さんたちは緞帳より前の位置まで出て来てくださいました。拍手、そして手を振り幕は下がっていったのでした。
初めての京劇鑑賞。大感激でした。中国ドラマの中でちらりと見たことのある女優さんの衣装が目の前で・・・あのなんとも言えない京劇の音楽が直接耳をくすぐる。見終わったばかりなのに、また見たいという衝動に駆られましたが、二部の開演の時間は中国語の学習サークルへ行くので、友人と共に我が家で休憩しながら、今日の観劇を語り、二人して少し遅れてサークルに参加したのでした。
☆余談・・・・・素敵だった燕青さん。白い衣装も素敵だし、長い房のついた剣捌きが私の心を捉えました。☆
私もその場でxi姐と一緒に見られたら、
と思ってしまいました!
絶対一緒に「好!」を連発してたと思います。
一人でだと言いづらいんですよね(^^;
やっぱり前半は静かでしたか。
後半がとにかく盛り上がりますよね!
立ち回りのキレがスバラシイです。
演目が「水滸伝」だけに、
英雄豪傑がそろい踏みで楽しかったのでは?
xi姐は燕青さんがお好みでしたか!
私もでしたよ~(^^)
ご存知と思いますが、
北京京劇院 三国志「呂布と貂蝉」
写真を拝見すると、水滸伝と同じようなスタイル(^。^))
鞭のような長いかざり、ヒゲを銜えているなど。
共通しているンですねえ。
私も、隣に妹妹が居たらきっと声を合わせて『好』を連呼していたと思います。一緒に言った同学から結構聞こえてたよって・・・言われました。
mixiの友人のお返事に書いたのですが、妹妹がご覧になった時も日本語で王英が櫂を操るしぐさで「ヤーレン・・・・」って有りましたか?
うふふ~そうなんです。燕青さんが1人で出てきて、あの馬(後で調べて解った)を表現する房房が沢山付いた棒を操るシーンも目が離せませんでした。
大哥も、妹妹のところで情報を仕入れたんですね~
私は、京劇が初めてで何にも解っていないんですよ( ̄_ ̄|||)
ただ、ドラマの中とかでほんの少し京劇の場面を見たことが有るだけなんです。
>北京京劇院 三国志「呂布と貂蝉」
は、大哥の書き込みから検索してみました。
やはり東京は羨ましいです。京劇フェスティバルなどと言う素敵な事が行われているんですね。
関西も、もう少し色々と頑張って欲しい物です。
ありましたよ!
ああいう日本向けサービスしてくれると
嬉しいですよね(^^)
>馬(後で調べて解った)を表現する房房が沢山付いた棒
あれは鞭なんですよ~(^^)
あれが出てくると、
”馬がいる”つもりで見るんですよねw
京劇「覇王別姫」の時は、
見えない馬との別れに涙してしまいました。
日本向けサービスの時は、客席もいい雰囲気でした。嬉しかったです。
『馬』字幕で「馬から下りて」ってでてきた時、何のことか解らなかったんですよ・・・・・
見えない馬との別れのシーンって、見ている人の涙を誘うという事は、演技力が素晴らしいのでしょうね~見て見たいです。
また色々教えてくださいね。