碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

陸小鳳伝奇 第二章 い

2013-06-20 15:14:54 | 古龍

さてさて、ほぼ一年ぶり(一年一ヶ月)のブロクを書きます。

四本眉の陸の旦那様・・・・本当に忙しいのと、中国語の勉強に身が入らない事から、続きを読むことが出来なくてほったらかしててごめんね~

そして、やっと第二章をラストまで何とか翻訳(妄想訳のほうが正しい)しました。

長くなるので何回かに分けて、此処へ書いていきますね~(って誰に言ってるんだか)

もう、誰も此処の存在を覚えていないよなぁ~~~ 出来れば読んだ方から感想、間違いの指摘がほしいけど、自己満足の世界かな??

ではでは、前ぶりの言い訳はここまでにしましょう。

前回のラスト一行から始めます。

『陸小鳳はただ聞こえない振りをした』

 この月の内に招いた面倒な事はすでに多すぎるので、彼は暫く休養する決心をし、決してもう他人の余計な事には関わらない事にした。まして、都にまだ欧陽情が居るならなお更だ、傷の養生をし、西門吹雪の新婚の夫人の出産につき合わなくては、彼は彼女たちに雪が降り始めたら、必ず都に戻り、彼女たちと羊肉のしゃぶしゃぶに付き合うと答えて有る。

 欧陽情のその二つの目が心に秘めた深い情を伝えた事を思い、彼は明日朝一番に都へ帰って行こうと決めた。

十八段の石段を彼は上に向かって二歩踏み出した時、秘密の扉は再び閉まり始めたが彼はあけることが出来た。

 「銀鈎賭坊…氷山美人…鉄製の空き部屋…西方の玉羅刹…」彼はこれら全てが一つの恐ろしい夢だと思うことにした。ただ、残念な事にこれら全部は夢ではないのだ。

彼は間もなく扉が押し開き、外の人間の笑いながら話す事を耳にした。

 「お前の父親は酒を飲み、賭博をした全部私のものになったのだ!」

別の一人が冷ややかに

 「お前の物?どれがお前の物だ!」

この者の声はとげとげしく、思い上がり偉ぶっていて、まるで口を開くと人を罵っているかのようだ。陸小鳳はため息をつき見ることさえしなくても、すでにこの人物が誰かを知っていた。

しかし、彼は我慢できなくなって見たいと思った、指を一本で門の外に並んだその絵を少し押し開いた、見えたのは獣の刺繍が施された緑の服を着て両腕を背中に組んで入り口に立ち眼光が鋭くキョロキョロと辺りを見回している老人の姿が見えた。