プロ野球の新人研修会が4日、東京都内で開かれ、恒例のマスコミ対応の講義で、大谷(日本ハム)、藤浪(阪神)、菅野(巨人)、東浜(ソフトバンク)が模擬インタビューを受けた。日頃から取材を受けているだけに、講師の元ニッポン放送アナウンサー、深沢弘氏は4選手とも「文句のつけどころがない」。
大谷は「声が大きい方ではないので意識して話している。緊張はしなかった」と他の新人選手が注目する中、堂々と受け答えをした。藤浪も「いつもやっていること」と平常心で臨んでいた。
また、元阪神の金本知憲氏が「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」のテーマで講演。講義続きの新人選手の体調を気遣い、45分の予定を30分に縮めたが「地道にやる選手はいつか報われる。ふて腐れる前に見返す気持ちを持ってやってほしい」と訴えた。
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日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18)=花巻東高=が3日、イースタン春季教育リーグの巨人戦(ジャイアンツ球場)に「3番・DH」で先発出場し、三回一死満塁で中前に2点適時打を放つなど2安打2打点をマークした。
育成選手の巨人・土田の直球を確実に仕留め、対外試合通算4試合、8打席目で初打点。さらに八回にも内野安打を放った。それでも「打席で迷いがあってフルスイングできていない」と納得していない。試合前にはブルペンで53球。「投げた後のほうが状態がいい。毎回そうやっていくと思います」と二刀流での試合準備に自信を見せた。
札幌ドームで活躍を伝え聞いた栗山監督は、ファンへの新人お披露目がある6日の巨人とのオープン戦で「1打席立たせる」と代打起用を明言。本拠地デビューの後は、再び2軍でじっくり鍛えられる。
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2020年夏季五輪の開催を目指す東京に対し、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の現地調査が4日、東京都内のホテルで始まった。冒頭の公式歓迎セレモニーでは、安倍晋三首相が英語で招致の全面支援を約束。招致活動の先頭に立つ猪瀬直樹都知事も英語で「私たちは2020年五輪の開催を通じて、スポーツの力や楽しさを都民、国民、世界中の人々と共有していきたい」と挨拶し、未来志向型の五輪像を打ち出した。
歓迎セレモニーには、麻生太郎副首相や森喜朗元首相をはじめ政界、経済界、スポーツ界などから多くの関係者が出席した。
午前は会議形式で、立候補ファイルに記載された開催計画のうち、大会ビジョンや競技会場、選手村などの詳細な内容について、東京がプレゼンテーション。猪瀬知事は、東京が強固な財政基盤やインフラ、優れた大会運営能力を備えているとし、五輪開催にふさわしい「都市力」を訴えた。
サッカー女子日本代表の澤穂希選手は「東京大会はアスリートに最高の舞台を提供する」などと説明し、「アスリートファースト(選手第一)」の大会コンセプトをPR。競技会場の説明では、中央区晴海に建設予定の選手村を中心とした半径8キロ圏内に、東京近郊の33会場のうち85%の28会場が収まる「コンパクト五輪」を強調した。
評価委は午後から、競技会場を視察。7日までの4日間、東京の開催計画について精査する。18~21日にはマドリード、24~27日にはイスタンブール(トルコ)を訪問。現地調査をもとに3都市の評価報告書を作成し、7月にも公表する。評価報告書は開催地の決定権を持つ約100人のIOC委員の判断材料となる。
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◇WBC1次ラウンドA組 キューバ12―0中国(2013年3月4日 ヤフオクD)
ブラジルを5―2で下し1勝のキューバと日本に2-5に敗れた中国が対戦。キューバの打線が爆発し、12-0で7回コールド勝ちを決めた。これでブラジルと中国が2敗となり、日本とキューバの2次ラウンド進出が決まった。
キューバは初回、4番・セペダの右越え適時三塁打で先制。3回にはアブレウの右越え適時二塁打で加点した。さらに4回、2番・ベルの左越え2ラン、デスパイネの左翼線2点二塁打で6―0に。5回にはフェルナンデスの右翼線2点二塁打、アブレウの満塁本塁打で6点を追加し、12-0とした。投げては先発のベタンコートが3回から6者連続三振を奪うなど、わずか3安打に封じ中国打線を寄せ付けなかった。
日本―キューバは6日に行われる。
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中田が打った! 日本が打線低迷のモヤモヤを振り切った。1次ラウンドA組の日本は、中国を5-2で破り、2連勝で2次ラウンド(8-12日、東京ドーム)進出へ大きく前進した。野手最年少の中田翔外野手(23)が、WBC初打席となった二回二死二塁のチャンスで、先制タイムリー。不振で初戦の先発を外れた悔しさを晴らした。4日にキューバが中国に勝てば、日本は6日のキューバ戦を待たずに2次ラウンド進出が決まる。
悩みも、迷いも、悔しさも、全てバットに乗せて振り切った。二回二死二塁。中田が、中国の先発右腕、羅夏(ラ・カ)が投じた132キロの内角高め直球を振り切った。痛烈な打球が三遊間を破る。先制の左前適時打。一塁塁上でバシッと手をたたいた。中田翔のWBCが、1日遅れで開幕した。
「(後ろに)すごい選手がいるので、つなごうと思い、コンパクトに打ちました。高めの球ではあったけど、しっかりタメを作って打てました」
野手最年少の23歳が、WBC初打席初安打初打点で勢いに乗った。四回にも左前打。4打数2安打1打点。宮崎合宿から5つの対外試合で、いずれも先発出場しながら15打数2安打、打率・133。2日の開幕戦では先発を外れ、出番さえなかった。その鬱憤を晴らしてみせた。
「試合に出られなかったのは自分の実力。本当に悔しかった。きょうは思っていた以上に緊張があったけど、(安打が出て)ホッとした」
家族のために、世界で暴れたい。1月3日。家族で実家のある広島市内の不動院に参拝した。4月に24歳の誕生日を迎える中田は厄年のため「けがをしないように」と厄除けを祈願した。1月15日には第1子となる長女が誕生した。まな娘は目元がパパ似。携帯電話の待ち受け画面に設定して、毎日眺めている。
また、チームメートとの誓いもあった。2月の宮崎合宿中には師匠の稲葉と、1月にオリックスに移籍した糸井、さらに日本代表に帯同している中山ブルペン捕手と決起集会を開いた。再会を果たした“日本ハム勢”で日本の3連覇への貢献を約束。この日は中田の適時打に、糸井が五回の3点二塁打で続き、稲葉も一塁手でフル出場した。
6安打ながら5点を奪った。勝つことで結束ができる。試合前の宿舎で、チーム全員である映像を見た。前日2日の1次ラウンドB組「韓国-オランダ」-。前回準優勝の韓国が初戦を落とした場面を、目に焼き付けた。短期決戦では一瞬の緩みが敗戦につながる。初出場を控えた中田も、思いを胸に刻んだ。
「先制点だよ。本人もウズウズしたところがあっただろう。昨日は悔しかったんじゃないかな」
山本監督は中田の一打をたたえた。中田は「もっとアピールをしなければいけない立場。これからも一生懸命頑張ります」とさらに鼻息を荒くした。3・3、若武者がようやく目覚めた。3連覇へ、中田が侍ジャパンをさらなる高みへと押し上げる。
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